S先生宅玄関へお邪魔してすぐに告げられた半ば強制的な「留学しろ」のお言葉。
驚きました。
勢い込んで話しだそうとするS先生をなんとかなだめながら、まずは先生宅のリビングに落ち着きました。
そこでされたお話はこんな感じ。
1. 自分の知り合いのM先生がアメリカ・ユタ州で言語学の教授をしている。
2. M先生の生徒が今度京都へ留学をしてくる。これを機会にM先生は留学生のコーディネーターをしたい。(ちなみに、このM先生日本語べらべら。)
3. そこでまずはじめに自分の生徒を留学エージェントとして京都へ送るので、日本からも誰か留学をしたい人を紹介してほしい。 (あくまでも留学をしたい人。
)
4. あなた(私)なら真面目に勉強できそうだし、途中であきらめてくることもなさそう。(これはたぶんその気にさせるためのお世辞。)
5. 何よりもお父様とお母様が安定している。 (経済面も精神面も)
というようなことを踏まえ、私に白羽の矢がたったらしい。
その時の私の気持ちはというと「ありえな~い」という気持ちが半分と「ちょっといいかも
」という気持ちが半分でした。
当時私はもうすぐ高校二年生が終わろうかという時期。にも関わらず受験勉強をする気などちっとも起きず、将来は漠然としていました。
「受かる大学」があったらそこに行くかな~みたいな感じで。
そこに降ってわいた留学の話。
そりゃぁ、驚きました。
だって留学の話は中学の時で流れたと思っていたのですから。
驚いている私たち親子の前でS先生は言われました。
「これから社会はね、だんだん国際化になっていくの。
だけど本当の意味での国際人なんて少ないのよ。
日本の国を背負って立つ政治家にだってそうそうにはいない。
だから、これからの世代の子供たちが世界に出ていろいろなことを経験、吸収して将来の役に立たないとだめなの。
それには今の日本の教育では全然ダメなのよ!」
深くうなずく我が父。 (国際化とかの話大好きだから。。。)
先生は続けます。
「あなたは学校のお勉強はいまいち好きじゃないでしょう?
そんなままでなんとなく大学へ行く位いなら、アメリカへ行って英語が話せるようになって帰ってくるだけでもいいと思うのよ。」
深くうなずく我が母。 (どうでもいいような気持ちで大学行くなら学費の無駄!と言われていたので。。。)
そして、S先生のとどめ。
「それにあなたの性格は日本向きではないと思うの」
深くうなずく私。 (人と同じが嫌い、群れるの嫌い、直球型等当てはまる部分多数。。。)
と、まぁこのような話をされ「今すぐにでも決断を」と迫るS先生に話を濁しつつなんとか家路に就いた私たち親子。
家族会議の幕開けでした。