時は今からやく14年ほど前。その頃の私はまだ高校生。
「留学」なんて考えたこともなかったし、日本で何不自由ない生活をしていたのでそれを「捨てる」なんてありえな~いなんて思って生活していました。
ところがあるとき降ってわいたような「留学」の話。
これに乗っかっちゃったんですね~。
私の両親と言うのが好いも悪いも変わった人たち。
私が幼いころからなぜか「留学」をさせたがってました。
一度は中学の2年生辺りでカリフォルニアにある全寮制の女子校へ留学させようと試みたのですが、やはり義務教育を卒業していないと難しいということで諦めました。
その後高校の2年生になるまで留学という話は一切出なかったのですが、彼らはチャンスがあれば!と思っていたようです。
そんなチャンスが訪れたのが高校二年生の冬休みに入る前。
当時私の弟が勉強をする為に通っていた場所がありました。
そこは京都大学の学生さんに家庭教師の先を紹介したり、海外から京都大学に研究に来る学生さんや先生方をお世話したりと、なんともGlobalな活動をされているS先生のお宅で、京都大学教授だった旦那様が亡きあと、その遺志を継ぎ、学生さんたちや海外からの研究者の方などをサポートされていました。
その中のお一人、アメリカ・ユタ州の大学から日本語の勉強と研究の為に京都へ滞在されていたM先生と交流を持たれていたS先生が、ある日突然私と両親を呼び出し「あなた、留学なさい」と言い渡されたのです。
「してみない」という問いかけではなく、「しなさい
」という強制。
私も両親も目が点。
玄関上がってすぐの出来事でした。
