おすすめ本「俺ルール 自閉は急に止まれない」 | YOKOHAMA・SmileFactory

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私のおすすめ本
ニキ リンコさんの
「俺ルール 自閉は急に止まれない」




知的遅れと言語の遅れを伴わない自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)である作者のニキさんが、小さい頃から感じていた違和感だったり、周囲との違いだったり、自閉っ子ならでわのハプニングだったりを、面白く、読みやすい文章で書かれている本です。
自閉っ子が世界をどう捉えているのが、とてもわかりやすくて、私は「へーーー!」「ほーーー!」と思いながら読ませていただいて、とっても参考になりました。

例えば。

雨に当たるのは、彼女にとってとても痛く感じるそうなのですが、
小さい頃、周りのみんなが雨の中普通にしているのを見て、
「みんなはこんな痛みの中、ニコニコ普通に過ごしている。自分は我慢が足りないんだ。」
という気持ちで過ごしていたそうです。

あー、そうか。

彼女にとっては、「雨が当たると痛い」という感覚は当たり前であって、「痛いものだ」というのが普通。
まさか他の人が全く痛くない、なんて思いもよらないっていうことなんですよね。



カラスです。

カラスは黒い

です。

でも、私以外の人には


こう見えていて

カラスは黒い

と言って、世界が回っているかもしれません。

私は、一生、他の人にはなれないから、本当のところはどう見えているかはわからないんです。

実際に、男性と女性では、見える色の数は違うそうで、
我が家では、旦那さんと私で、時々「茶色・灰色問題」が起こります。

旦那さん「あの茶色の半袖のシャツ、洗った?」

私「え?洗ってないよ。引き出しに入ってたよ。」

旦那さん「引き出しに入ってるのは、灰色のシャツでしょ。」

私「えー、茶色だったよー!」

と言って、現物を持ってくると

旦那さん「これは灰色だよ!」

私「いやいや、どう見ても茶色じゃん!」





というやりとり。

私たちは、この男女に色の差があると言う話をしているし、2人の間に色の見え方に差があるということを何度か経験しているので、

2人「また、でたねー!茶色・灰色問題だねーーー 笑」

といって笑って終わりますが、「見え方に違いがある」という認識がないと、更にそれが「主張し合っても意味がない」ということが腑に落ちてないと、
いやいや、あれはどう見ても茶色だ!灰色だ!
をお互い主張して、喧嘩になるかもしれません。

私たちが当たり前、と思っていることが、実は他の人には全然違っているって、ASDだからとか、ハンディがあるからとか関係なく、普通にそこらへんに転がっていることもあるんですよね。

こういうことを考えると、自閉症という障がいが
「スペクトラム」
と言われるのが、よく感じられる気がします。

当たり前って、お互い、なかなか気が付かないんです。
じゃあ、その差をどう埋めていくのか。

私が幸せな気持ちでいるために。
私の大事な人が幸せな気持ちでいるために。

どう考えて、何をすればいいのか。

そんなふうに考えていけると、自閉っ子たちや気の合わないあの人との感覚の違いも、おもしろく捉えられるかもしれません。

本の紹介が、大脱線しましたが。

ニキリンコさんのこの本、おすすめです。
シリーズになってますが、私は第一弾のこの本が好きです。

良ければ、チェックしてみてくださいね。