今回はお子さんの体調不良で残念ながら欠席あり、最終的には3人での開催です。
しかも、3人ともが8,9月に出産を控えた妊婦さん

「産まれる前に、できる準備をしておきたい」
と、大きなお腹で、暑い中、防災センターまで集まってくれました。
HUGには適正人数があります。
5〜6人が、避難所の混沌さを程よく感じられる適正人数。
今回はそれを下回る3人でのゲーム。
開催もどうしようかと思いましたが、待った無しの妊婦さんで、そしてきっと
この「妊婦さん3人」という状況には意味があって
起こる全てがきっといいこと
幸い、3名のうち1名は読み手も十分できる経験者さん。
彼女がいてくれるなら、大変は大変だけど、ゲームを確実に回せます。
せっかくALL妊婦さんなんだから、HUGの姉妹カードにあたる「要支援者カード」を使って、妊婦さん多めのバージョンに。
より、今の自分たちに近い形のHUGを体験してもらえるように。
身体に負担のないように、いつものHUGよりゆっくりと。
そんな風に思って、いざ開催!
ゲームは、予想通り大変!
本来、倍の人数で役割分担をするわけですから、3人でやるというのは一人一人、より積極的な動きが求められます。
HUG仲間のきーちゃんが前回、前々回の反省を踏まえて、序盤から、避難所のエリア分け、名簿の管理を積極的にしてくれ、約3人分の仕事をこなしていました。
さすがです。
初参加のお2人も、次々にやってくる避難者さんの状況に寄り添い、読み取って、どこに居てもらうことがいいのかを、彼女たちそれぞれの視点から考えていました。
「体調第一なので、座ってやりましょう」と始めたのですが、気がついたらみんな立ち上がってます 

終わった後は、みなさんやはりグッタリ(苦笑)
感想も書けないくらいの充実感だったようです。
●体験したみなさんの声●
・何度やっても課題がある。
プロの防災講座に出て、この課題を聞いてみたい。
・自分の住んでるマンションでやりたい。
・自分の動けなさ加減に撃沈した。
帰ってからもいろいろ考えることがあって、ホントに得るものが多かった。
・この夏は、出産準備と防災見直しすることに決めた!
・課題がたくさん見つかった。
すぐには答えは出ないけど、今まで気がつかなかったところに意識を向けることができた。
・体験ツアーもとても有意義だった。
減災トレーニングでは、全然動けなかった。
参加した方の感想で
「3秒で判断。迷ったら死ぬよ。」
と言われたとありました。
(お友だち たかちゃん の感想はこちら)
私が受講した時も、この言葉はとても印象的でした。
HUG開発者「HUGのわ」の倉野さんに
"要支援者バージョンを使いたい"旨の問い合わせしたら、快く、そして超迅速に送ってくださり、問い合わせた3日後には私の手元にカードが。
ここでも
「防災に携わる方の素早い行動」
を感じます。
HUGは、課題や反省が残ってナンボ。
ここで出た課題を家に持ち帰って、
防災リュックを見直したり、
家族で話し合ったり、
必要ならプロの防災講座に出たり、
自分で自分の防災対策に落とし込むことが一番大切なこと。
特に私がやる・やりたいHUGは、
避難所を運営できることが目的ではなく、
避難所の混沌さを体験することで、自分に必要な防災対策を自分で肉付けしていくことが目的
なので、
参加したご本人が体験の後で動かないと意味がない
のです。
思うに、
「HUGを体験したい」
といってここへ来てくれる人は、
すでに意識が高く、
自発的に動ける人が多い
と感じています。
ゲームが始まる前から、
何も言わなくても「机、ここでいい?」と机を並べてくれ、
何も言わなくても「これはいるの?」とパーティションを動かしてくれる。
こういうことって、普段からやってないとなかなかできないと思うんですよね。
8,9月には、防災講座開催の機会が増えます。
他にも、あちこちでプロによる防災講座が開催されます。
HUGを体験して課題を見つけてからの講座参加もオススメ。
講座に参加してから、改めて避難所運営を体験してみるのも良いと思います。
小さな小さなこの体験会が、少しでも防災を考える人の前向きパワーになりますように。。。
今回も、たくさんの方の協力に感謝
