知られざる沖縄戦の真実、その⑥

「終戦の日と戦争が残した爪痕」

 

戦後80年を迎える今、沖縄戦を通じて学ぶべきことがたくさんあります。このシリーズでは、私のひとり芝居『ゆんたくしましょうね』の内容を通じて、全10回で沖縄戦がもたらした悲劇と教訓をお届けします

 

今回は、沖縄戦の終戦と、その中で命を繋ごうとした人々の姿についてお伝えします。

 

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⚫︎6月23日「慰霊の日」とは?

1945年6月23日、沖縄戦における日本軍の組織的な戦闘が終結しました。この日、第32軍の司令官・牛島満中将と長勇参謀長が自決し、日本軍としての抵抗は終わりを告げました。

 

 

沖縄では、この日を「慰霊の日」として、沖縄県では戦没者の霊を慰め、平和を祈る日とされています。沖縄県および沖縄県内の市町村の機関の休日になります。

 

県内各地で慰霊祭や追悼式典が行われ、県全域で正午の時報とともに鳴るサイレンにあわせて1分間の黙祷を捧げます。

毎年、糸満市摩文仁の平和祈念公園では「沖縄全戦没者追悼式」が開催されます。

 

 

 

 

しかし、6月23日が戦争の完全な終わりではありませんでした。住民たちの戦争はその後も続きました。米軍の掃討戦や壕(ガマ)に潜む人々との小競り合いは7月以降も続き、沖縄全体が平穏を取り戻すのは9月7日の降伏調印まで待たねばなりませんでした。

 

 

 

⚫︎戦争が終わらなかった理由

牛島司令官は、自決直前に「最後まで敢闘し悠久の大義に生くべし」という命令を発しました。この命令は、軍人や住民に対して「降伏することなく最後まで戦い抜け」というメッセージを残すものでした。また、6月18日に発令された直筆の命令文書では、沖縄の高校生たちで構成された「千早隊」に対し、ゲリラ戦(遊撃戦)を命じました。

 

これらの命令により、終戦を迎えた後も一部の日本軍兵士や住民は降伏を選ばず、戦闘や抵抗を続けました。戦闘終結を知らずに隠れ続けた住民もいました。また、情報の伝達不足や「生きて虜囚の辱めを受けず」とする戦陣訓が住民にも広まり、降伏をためらう状況が生まれたことも、戦争が長引いた理由の一つです。

 

離島などではその後も日本軍の隊長らが山中に立てこもり、久米島(くめじま)では8月18日に住民に投降を呼び掛けた民間人が日本軍に虐殺(ぎゃくさつ)される事件も起きました。

 

⚫︎命を投げ出すことが正義だった戦場

舞台『ゆんたくしましょうね』では、戦場の悲劇が様々な角度から描かれています。その中でも、「最後まで戦え」という軍の思想により、命を捨てることを余儀なくされた人々の苦悩が浮き彫りになります。

 

ひめゆり学徒たちのシーンでは、戦場に駆り出された少女たちが命の限りを尽くし、負傷兵の看護や食料運びを続けながらも、命を落とすシーンがあります。また、軍や社会から植え付けられた「生き延びることは恥」とする思想が、若き学徒たちの心に重くのしかかり、解散を命じられた後にも自決を選択し生存への道を閉ざしていったのです。

 

戦争が終わった後も、降伏を選べずに抵抗を続ける人々がいました。それは「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓や、当時の価値観が人々の行動や選択に影響を与えたからです。母親が子を守り、学徒たちが仲間を救おうと奮闘しながらも、「生きる」ことを選べなかったその姿は、戦争が命だけでなく、人間の心や尊厳までも壊していったことを痛烈に伝えています。

 

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⚫︎戦争が「終わった」と言える日

連合国軍が沖縄戦の終結を宣言したのは1945年7月2日。そして、日本軍の降伏文書への調印が行われたのは9月7日でした。この間も住民たちは壕での避難生活を続け、飢えや病、米軍との接触による被害に苦しんでいました。

 

終戦後も戦闘や被害が続いた背景には、牛島司令官の命令や戦時中の価値観が人々の行動を支配していたことが挙げられます。戦争は単に戦闘が終わるだけでは終結せず、そこに生きる人々の苦しみや悲しみを伴うものです。

 

 

⚫︎未来への教訓

沖縄戦の歴史は、戦争がもたらす非人道的な現実とその影響の深さを私たちに教えてくれます。戦争が奪ったのは命だけではなく、人間らしく生きる権利や希望でした。これらの記憶を風化させず、次世代に伝えることで、平和を築く責任を果たしていきたいと思います。

 

次回は、沖縄を訪れることの大切さと、語り継ぐ人々の思いをお届けします。

 

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谷ノ上朋美ひとり芝居 作品紹介

 

 

 

「ゆんたくしましょうね。」

 

 

「旅立ちの詩〜彼女たちの羅針盤〜」

 

 

「ワタクシ、ゴト」

 

 

「人魚姫...の娘。」

 

 

 

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