知られざる沖縄戦の真実、その⑧

「おばあの記憶と語り継がれる命の声」

 

戦後80年を迎える今、沖縄戦を通じて学ぶべきことがたくさんあります。このシリーズでは、私のひとり芝居『ゆんたくしましょうね』の内容を通じて、全10回で沖縄戦がもたらした悲劇と教訓をお届けします。

 

第8回では、舞台で描かれる「おばあ」の記憶と、それを伝え続けることの意義に焦点を当てます。

 

 

 

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⚫︎「戦争は怖い、一番怖いさ」

 

舞台『ゆんたくしましょうね』の中で、おばあは静かにこう語ります。

「いくさやうとぅるさんどぉ(戦争は怖い)」

その言葉には、壕の中で感じた命の恐怖、失った家族の記憶、戦争が奪ったすべてが込められています。しかし、この記憶を語ること自体、体験者にとっては心の傷を再びえぐる行為に他なりません。

それでも語り続けてくれたからこそ、私たちはその記憶に触れることができるのです。

 

 

 

おばあが静かに、しかし確かな声で「戦争は怖い」と語る瞬間。その言葉の重みを、私は舞台を通じて観客に伝えたいと考えています。

 

 

 

 

⚫︎体験者が語る苦しみと、その意義

 

戦争体験者の言葉には、生々しい恐怖と痛みが宿ります。

「壕で繰り広げられた戦争」——それは血と汗の臭い、爆弾の轟音、家族を守ろうとしても失う苦しみが詰まっています。それでも、体験者たちが声を上げてくれたことで、沖縄戦の「本当のこと」が今も伝えられているのです。

 

舞台では、「なんでこんな簡単なことがわからんかね」という声が響きます。それは、理不尽な犠牲を強いられた人々の叫びであり、戦争の愚かさを後世に伝えたいという切実な願いです。

 

 

おばあの記憶は、私自身の祖先としてだけでなく、沖縄のすべての体験者たちが抱える苦悩と使命を背負っています。その声に耳を傾け、次の世代へ繋げていくことが、今を生きる私たちの責任です。

 

 

 

 

 

⚫︎沖縄戦の記憶を未来へ繋ぐために

 

沖縄戦の体験者たちが命がけで語ってくれた記憶。それを忘れないために、私たちは何をすべきでしょうか?

 

舞台では、平和の礎に刻まれた名前を指でなぞるシーンがあります。その名前には、「戦争で亡くなったたくさんの人」と一括りにしてはいけない、一人ひとりの人生がありました。

私たちはその名前に込められた想いを感じ取り、未来に繋げていかなければなりません。それは単なる歴史の記憶ではなく、「命を大切にする」という普遍的なメッセージなのです。

 

 

⚫︎舞台を通じて伝えたいこと

 

『ゆんたくしましょうね』は、おばあが語る言葉を通じて、戦争が奪ったものを鮮明に描き出します。そして、その記憶をどのように未来に繋げるかを問いかけます。

 

「戦争は怖い」という言葉の裏に込められた命の尊さ。それを心に刻み、次世代に伝えていくことが、私たちの平和への責任ではないでしょうか。

 

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次回は、沖縄戦語り部たちが伝えるものについてお伝えします。

 

 

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谷ノ上朋美ひとり芝居 作品紹介

 

 

 

「ゆんたくしましょうね。」

 

 

「旅立ちの詩〜彼女たちの羅針盤〜」

 

 

「ワタクシ、ゴト」

 

 

「人魚姫...の娘。」

 

 

 

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