不登校や発達障害の子どもの支援者と親の会

すまいるクローバーの会


1月8日(日)と1月21日(土)に、「親の交流会」を行いました。

1月8日は7人、1月21日は3人の参加者。

今回も2日に分けて行いました。



1月8日(日)は、病院のことや情緒の問題について話題になりました。


病院に行くタイミングや選び方

子どもが小さいうちは、一緒に連れていけるけど、小学校高学年や中学生になると、「行きたくない」と拒否をする子どももいます。


そういう場合は、無理に連れていこうとせず、親だけで病院に相談に行くと良いです。


病院に行くには、

「何を目的に行くのか」をはっきりさせる

と良いですよ。


○学校で支援をしてもらうために、診断してほしい。検査をしてほしい。

○福祉サービスを利用するために、診断してほしい。

○カウンセリングや療育を受けたい。

○手帳をとりたい。

○薬を処方してほしい。


などがあります。


病院の先生も相性があるので、親の会で情報をもらって病院を選んでいる方もいらっしゃいます。


病院は、診断や薬の処方。


療育を受けたり、カウンセリングを受けたりするのは、また別の専門家になります。


「病院で診断してもらってから、心を決めていろんな行動にうつすことができた」


という話もありました。



ストレスによるいろいろな症状

学校でうまくいかなかったり、家で思った通りにできなかったりすると、ストレスとなり、

暴言、暴力、引きこもり、心身症などの形ででてきます。


言葉で自分の気持ちを表出することが苦手な子に多いです。


問題行動は、さすがにストレス発散だからといって認めるわけにはいけないのですが、

親子間では、なかなか改善しません


ストレスは何からきているか?


それは、自分のことがよく分からないからです。


自分の特性が理解できて、


今の気持ちはどうなのか?

何がそうさせるのか?

どうしたら、そうならないのか?


自分で考えられるようになれば、

問題行動は改善していきます。


そのためには、

信頼できる専門家や信頼できる身近な人と繋がって、支援を受けること。


それも、本人が「相談してみたい」と思わないとうまくいきません。




1月21日(土)は、不登校の子の居場所や進路(その時期に必要なこと)について話題になりました。


不登校の子の居場所探し

子どもが学校に行かなくなると親は焦ります。


フリースクール、フリースペース、子ども適応センターなど、あらゆる場所を探して、見学に行きます。


でも、子どもは、なかなか行ってくれない。


「行くの?行かないの?」

まるで、学校と同じになってしまいます。


子どもたちの本音は、

「本当は行きたくなかった」

「ママが喜ぶと思って行っただけ」



学校を休み始めた子どもたちは、心の充電が必要。


その時期には、フリースクールやフリースペースよりも、好きなことを思い切りさせることが大切です。


依存症になるから...と

制限してしまうと逆にストレスがたまってしまいます。


ゲームもYouTubeも、心の充電が完了したら、だんだんと飽きてきます。


「他に何かやってみようかな」

と子どもが自分で動きだすのです。


今回の話し合いでも、


なるようになる!


とママたちは実感していました。



「好きなことから世界を広げていけばいい」

というものの、何をさせればいいの?


そんな疑問もありました。


やらせたいことはやらない

やりたいことは子どもが自分で見つける


その通り!



YouTubeを通して、新たな知識を得て、新たな興味が生まれます。


ゲームを通して、オンラインで友達と関わることがでます。


SNSで、知らない世界の友達ができます。



そうやって、子どもたちは、自分の好きなことを見つけて、

そこで出会った人や場所が、本当の「心の居場所」になるのです。


居場所は、フリースクールやフリースペースのような場所である必要はありません。


好きなことができる場所、お店、ネットの世界...


どんな場所でも、「居場所」になるのです。


親にできることは、それを認めてあげること!



好きなことがあれば、欲しいものができます。


欲しいものがあれば、お金がほしくなる。


お金がほしくなれば、バイトをしたくなる。


そうやって、バイトができるようにやれば、社会に出られるようになります!



不登校の子の進路

(その時期に必要なこと)

先ほど話題にしましたが、

まず、休み始めたころは、心の充電をするために、好きなことを思い切りすること。


心の充電が完了したら、

背中を押してあげることが大切です。


嫌なことから逃れて、居心地の良い家で過ごしていると、どんどん耐えることや努力すること

をしなくなります。


心の充電が完了し、次のステップに進む勇気が出ても、

いざとなったら、心や体がついていけず、うまくいかないこともたくさんあります。


だから、

心の充電ができたら、少しずつ我慢することや努力することをさせると良いです。



私は教えている子どもたちに、


◯スクールカウンセラーに会う、担任と会うなど、学校に行く経験をキープすること


◯ある程度の学習ができる力を身につけること


をすすめています。



小学校や中学校は行かなくても卒業できます。


でも、高校は単位をとらないと進級も卒業もできません。


小学生のころから不登校で、学習がストップしていると、中学や高校の内容を目の前にしたら、くじけてしまいます。


ずっと家にいる生活をしてきた子は、

週に何度か通学したり、スクーリングで学校に行ったりすることも、かなり高いハードルになります。



「中学校は行ってみようかな」

「高校はがんばりたい」


と思うなら、

その前に、

外に出ることや学習をする習慣を身に付けなければいけないのです。


高校入学は簡単でも、卒業は難しい。


最低でも小学校4~5年の学力は必要です。

中学校1年の基礎もできたら、さらに良いです。


何より、

耐えること、努力することは、

生きていく上で大切なことです。


それは、快適な家の中で育てることは難しいです。


だから、

家の外に出て、家族以外の人と会うことがとても大切なのです。


家族以外の人の前なら、頑張ろうとするからです。


子どもが何かを始めようと思ったとき、

「そんなの無理だよ」と止めないで、

背中を押してあげてくださいね。



2月 支援者の交流会


日時       2023年 2月19日(日)

                                   10:15~11:45

場所       徳重地区会館(ユメリア)

                                               実習室

               名古屋市緑区元徳重1丁目401

               地下鉄桜通線徳重駅すぐ

               ユメリアとHILL'S WALKの

               駐車場は4時間無料になります

              会場に駐車券をお持ちください

対象      不登校や発達障害の子どもの
                                                       支援者

※定員7名までとし、希望者が多い場合は先着順とします。


初回のみ年会費500円

2回目以降は無料で参加できます。


※この会は、名古屋市社会福祉協議会の「地域の子ども応援事業」(名古屋市福祉基金財源)により、助成を受けて実施しております。


【予 告】

3月「支援者と親の交流会」

ゲスト支援者 : 水谷紘子

(すまいるクローバーの会会長)

~学校でできること、家庭でできること~


日時       3月5日(日)10:15~11:45

場所       徳重地区会館(ユメリア)第2集会室

対象       不登校や発達障害の子どもの

                                                     支援者と保護者


※定員12名とさせていただきます。



お申し込み・お問い合わせは、

公式LINEでお願いいたします。


①お名前
②住所(◯◯市◯◯区◯◯町まで)
③電話番号
④お立場(支援者or保護者or両方)
⑤参加する会の名前(◯月の「◯◯会」)
をお送りください。


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