ポトフ 美食家と料理人
これは観たいわぁ。
大好きなジュリエット・ビノシュが主演。
ビノシュといえば、
「ダメージ」(1992年)は、衝撃的でした。
ジュリエット・ビノシュの絶頂期。
この映画で、完全にファンになってしまったわ。
ものすごい美人、てわけではないのに(いや美人だけどさ)
成功した男が、自らの地位も家庭も投げ捨てて、のめり込んでしまうほど、蠱惑的な魅力をたたえた女を見事に演じてました。
この映画で「コケティッシュ」という言葉を覚えたのでした
なんせ、演出が素晴らしかった。
2人が愛を交わすお部屋が、良いんだよ。
部屋にはベッドと、ベッドサイドに飾るお花しかないの。
ボロボロに傷ついて、それでも人生は続いていく…
フランス映画らしい、ラストも良かったな。
ジュリエット・ビノシュはノーブルな顔立ちだから、コスチュームドラマがハマるね。
美味しいものって、追求し始めたらきっと果てがないけど、巡り巡って最後は家庭料理に戻ってくるのかな
と、主婦歴23年の私は思ったw
作り手の、「この人のために作る」という意図は、最大の調味料だもの。
綺麗事じゃなく、エネルギー理論的に本当にそうなんです。
食べる人たちのことを思い浮かべながら、
今日は寒いから鍋焼きうどんにしよう、とか、
少し風邪気味だからいつもより野菜はやわらかく煮よう、とか、
テスト期間で忙しそうだから、すぐに食べられるカレーにしようとか、
そんな風に、季節や天気や体調を考えながらメニューを考えてそれを提供するのって、
これ以上ない愛の行為だと思う。
食べることは、生きること、命を繋ぐことだから。
もちろん、自分に対してもそうです。
今、今日、この時に、自分が食べたいものを正確に見極めて、
それを自分好みの味付けで作って食べる。
大げさじゃなく、自分に対する最大の愛の行為だと思うわ。