ものがたり文化の会~根本パーティーさんの活動
に飛び入り参加させていただきました。夕方6時から北近隣センター。
私は、息子と、同じ学年のお友達2人、計3人のこどもたちを連れて参加しました。
まずはハンカチ落としで、誰かが走るたびに根本さんがこの子の名は○○だよ、と紹介してくれます。
アットホームで、温かくて、この世にこんなに居心地のよい集まりがあったのか、と思う根本パーティー。おちゃめで、包容力のある根本さんのお人柄がそんな空気をつくり、みなさんに継がれているようです。
夕方6時からはじまる活動は、大人もこどももみんな一緒に全力でひと遊びしたら、楽しいお弁当の時間。ほか弁、コンビニ弁当、おにぎり弁当、手弁当、みんなそれぞれ持参して集まっています。私たちはほっともっと弁当。
食事が終わると活動再開。本題の宮澤賢治の物語。今日は「蛙のゴム靴」。岸田今日子さんの味のある朗読がCDプレーヤーから流れます。
みんなが集中して聴き入る中、わずか2行分の朗読でCDを止めた根本さん。話しにでてきた「松の葉」「たで」「つゆ草」を実際に葉を見せたり、図鑑を見せて説明してくださいました。きわめつけは、岩手から取り寄せたという「ゴム靴」。全員が足を入れ、歩きます。ダポン、ダポンと靴底が歩くたびにたわむ感じや、ゴム特有の感触は、言葉だけでは感じ得ないものでした。
たった2行を、たっぷり体感します。
そして蛙が物語に登場すると、蛙ジャンプ大会の始まり。10人のこどもたちが蛙になりきり、全身を躍動させてジャンプします。中学生のあるとくんがしきり、記録係もつとめます。大人も本気で飛びます。
息子がリラックスして自分らしく生き生きと参加している姿がとても嬉しかったです。
蛙になり、犬になり、猫になり、馬になり、のねずみになり、大人もこどもも、その瞬間を楽しみます。
恥ずかしくてやれない? いえいえ、この場にいると、もじもじしてやらないことのほうが恥ずかしい気分になるから不思議です。
賢治は、人間はたくさんいる生き物のなかのただの一種にしか過ぎない、とメッセージを送ります。
根本さんが、毎日人間だけじゃなくて違う動物にもなってみてねーと呼びかけます。
こうして、深くゆっくり少しずつ、物語を体にとりこんでいきます。体を動かし、物語に聴き入り、触れて、想って。静と動が巧みに入れ代わり、時間があっという間に過ぎていきます。
どこかうす暗い感のある賢治の物語ですが日本語再発見!なところがたくさんあります。
次回、一緒に行ってみませんか。