昨日は帰宅して何気なくとった新聞のTV番組欄に「トシちゃん復活」の文字を発見し、「なに~」とチャンネルを合わせると、40代後半になったトシちゃんが、アイドル時代にもまったく劣らぬキレのよい踊りでアイドル全盛期のヒット曲をメドレーで歌っていました。
あら~歌もうまくなっているではありませんか地道にレッスンを続けていたんだなあ、えらいなあ、中年の星だなあ
、と感動すら覚えました。
とりわけファンだったわけでも、、、いえ、むしろ、「歌手なのに歌が上手じゃないのはなにか間違っている」と当時中学生だった私は思っていました。熱狂する親友をも「なにか間違っている
。。。」と冷めた目で見ていました。
が、昨日のトシちゃんは、トップスターだった当時よりも、人生の光と影を知った大人に見えて、しみじみ、頑張ってきたんだなあと、感動しました。いつかまたスポットライトが煌々とあたる日を待ちつづけて、この日を迎えたトシちゃんが、ゲストの出演者のみなさんたちと、なにか通じ合うハグをしているのも感激して、「トシちゃん、よかったねえ
」とお茶の間から声をかけてしまいました。
息子が「おかあさん、このひとのファンなの?」と怪訝そうな顔でのぞいてきました。
「ファンじゃなかったけどもさ、なんだか、すごいなあと思ってさ。やめないで、ずっと、がんばってきたことが。」
「???」
息子が生まれる20年も前ですからね、トシちゃんのアイドル全盛時代は。
人生には、いいときも、わるいときもあるけれど、わるいときにも、淡々と自分の道を歩きつづけることは、強い信念と、それを支えてくれる家族の理解があってこそではないかと思うのです。
トシちゃんも、がんばったけれど、きっとご家族や支えてきた多くのひとたちの理解もいっぱいあったのだろうな、と思って、ひとつのドラマをみたように、感動しました。