遅くなりましたが、6月に開催させていただいた無料乳幼児救急救命講習会のご報告を。
消防関係者さま、保育関係者さまほか、たくさんの方々のご協力をいただいて、お子さんを含めて総勢60名様を超える参加者さまをお迎えし、第一回無料乳幼児救急救命講習会を開催することができました。
ご協力いただいた関係者の皆さま、そして参加くださった皆様、本当にありがとうございました&お疲れ様でした。
救命に対する救急救命士さんの熱い心と、わが子を守るぞ!という参加者の皆さまの気持ちがひしひしと伝わってきた1時間でした。
教えていただいた内容はとても大切なことばかりでしたが、それを実践せずに済むよう、今一度、室内および屋外での安全対策をとっていただければ幸いです。そして、ご参加くださった皆様には、友人・知人の皆さまに、救命の輪を拡げていただければと思います。みんなで、防げる事故を防ぎましょう
今回教えていただいた項目は、
熱性けいれん、
高所からの落下、
誤飲、
家庭でおこりうるレベルのやけど、
水の事故(お風呂場)を題材にした119番通報の実演、
脱臼や裂傷など家庭で起こりうる事故
でした。
今回の開催にあたっては、「1時間」にこだわりました。どうしても、乳幼児の保護者さんに聞いていただきたく、そのためには、通常行われている2時間や3時間では、お子さん連れでいらしていただくにしても、お子さんを預けてきていただくにしても、長いと思われたからです。内容も乳幼児対象の項目にしぼりました。
皆様、真剣な表情で、積極的に質問もしてくださり、有意義な時間になりました。
開催後に任意でお答えいただいたアンケートでは、お風呂での水の事故から子供を救うという設定で、ザ・まさるが119番の通報をし、蘇生術の指示を電話で受けながら処置を施す、という寸劇がいちばん参考になったというお声を多くいただきました。
ザ・まさる迫真(?)の演技に加えて、通報を受ける役をしてくださったのが、実際に実務でも5年間119番通報の電話を受けてらした消防士さんだったということも、臨場感と緊迫感あふれるシーンが再現され、皆様の印象に残ったようです。
今回の講習会実現に尽力してくださった亜紀さん。あらためて、御礼申し上げます。ありがとうございました。一緒に坦々麺を食べながら「どうして消防で電話を受けるお仕事を?」とうかがったとき、「なんで119番の電話って男のひとばかりが受けるんだろうと、ふと思ったんです。ほら、相手が男のひとだと、女性には言いにくいこともあるじゃないですか。」
・・・で、119番の電話を受けるお仕事に実際に就かれた。。。 すごい行動力と集中力です。同じ我孫子市民として、素晴らしい女性がいるんだな~と嬉しくなりました。現在、唯一のママさん消防士として育休中とのことですが、「自らがその道を拓かなければ、あとにつづくママさん職員が苦しくなるから」と明快です。
そして、激務のなか、打ち合わせも含め、いつもあたたかい笑顔でSmile the Firstに足を運んでくださった救急救命士松澤さん。本当にありがとうございました。我孫子市民のために、日夜激務をこなされ、安全と救命の啓蒙に笑顔で尽力されるお姿、心から尊敬します。飼ってらっしゃるヘビちゃんの話題に触れたときの相好を崩されたやさしいお顔も忘れられません。
松澤さんからいただいた、乳幼児の救命に関する有益な情報、今回ご参加いただけなかった皆様にも、ぜひご紹介したく、掲載させていただきます。
おかあさんのための子ども救急&予防サイト(生後1か月~6歳対象)
厚生労働省研究班/社団法人 日本小児科学会により監修されてます。
厚生労働省の「健やか親子21」では全ての家庭および市町村が事故防止対策を実施すべきとしています。子どもの事故を防ぐための情報と教材が提供されています。
松澤さん(写真後列右端の男性)からのメッセージ
『一人はみんなのために みんなは一人のために』
大切なことは正しい知識と勇気をもつことです。
●救急救命士松澤さんプロフィール
救急車内で分娩介助することがあり、より深い知識と技術、更に市民へ提供できる何かを求めて学習を始め 救急救命東京研修所に39歳で入所。そのときのお子さんは松澤さんの3番目のお子さんと小中学同じクラス、部活もご一緒とのこと。ご縁ですね。救急救命九州研修所・薬剤追加講習(45歳)から現在に至るそうです。