網膜はく離・・・?
聞き慣れない言葉だった・・・でも、知らない言葉
ではなかった。プロボクサーの辰吉選手がなった
のをニュースなどで見たコトがある。
けれど、どこか遠いコトのようでもあった・・・
あ・・・と、不意にG君が頭に浮かんだ。
実は同じ年の春に、G君が網膜はく離に
なったのを思い出した。あいにく花粉症の時期に
なってしまい、症状に気づくのが遅れ、主治医の
先生から、視力は半分くらいしか戻らないと言われた・・・と。
そして、お前も気をつけろよ。・・・と言われたコトも。
しかし・・・気をつけろって言われてもな~と、
その時はそう思っていた。
それが・・・
・・・そしてすぐにタクシーで京都府立医大病院へ
行き、検査をした後 ベットの空きが無いとのコトで
山科の病院へ行かされて、そのまま
即日入院となった。
手術・・・30年間生きてきて・・・無縁だった。
それはこの後も当然のように続くモノだと思って・・・
いや、信じていたし、考えもしなかった。が、本音
それもあっけなく崩れ去っていった・・・
正直怖かった・・・見慣れない手術室(風景)・・・
ただ々早く終れ!それだけを考えていた・・・
お正月どうしますか?・・・と入院中に聞かれたが、
なんとか2週間で退院できて、その年の年内には
仕事にも復帰するコトができた。
それから・・・医大病院へ定期検診に通い、その後の
状態を診てもらっていたある日
主治医の先生が言った。
丸山さん、今日は抜糸しますね。
・・・抜糸?
診察室・・・僕の目の前にあったのは、眼圧を測るような機械
・・・どこで?
③へ続く