標高4,000mのバレーボール大会の話とか、まだまだ山の話を書きたいと思うのだが、明日からダッカへの出張を控えて気ぜわしいので写真のアップだけ。

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10月22日早朝 マチャプチャレ・ベースキャンプ(MBC)から(山の名前は不明)

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MBCで宿泊したゲストハウスの部屋の鍵。なくさないようにか、大きくできている。マチャプチャレはマチャ=魚、プチャ=しっぽという意味で、ある方向から眺めるとそのものに見えることからついた名前。

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10月23日早朝 MBCからアンナプルナ・ベースキャンプに登る途中。写っているのはソム・ダイ(兄さん)

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山の上に荷物を運ぶ騾馬たち。1頭のみでは借りられないので、灯油などある程度まとまった量が必要なものを運ぶ手段となるらしい。

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こんなのどかな風景の中を歩くのはとても楽しい(10月24日)


(カトマンズ駐在員 藤崎文子)


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山歩きをする方には当然過ぎることかもしれないが、なにしろすべてが初めての経験だったので、トレッキングについてもう少し書いてみたい。もしかしたら日本の山歩きとは違って、ネパールならではということもあるかもしれない、ということでお許しいただきたい。


写真:夜はダイニングに集まり寛ぐ


トレッキングコースには沢山のロッジ(山小屋)が点在している。食事を提供する他、宿泊もできるようにベッドを備えた部屋が数~十数室あるのが普通である。通常はこういうロッジがいくつか固まり小さな「町」のような形をなしている。徒歩1時間から2.5時間程度の間隔で「町」が存在するので、イメージとしては街道の宿場町を思い浮かべてもらえば近いだろうか。

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私と友人が歩いたアンナプルナ・サンクチュアリコースでは、下の方では家族経営をしているロッジが多かったが、2,500mを超えると自然村はなくなり、トレッキング客のためにシーズン中のみオープンするロッジとなる。


写真:花が美しいロッジ


朝やであればお茶を飲んで休憩したり、食事を食べて再び歩き出すことになるが、午後になると体の疲れ具合や全体の日程を考えながら、次の「町」まで歩くかどうかを決めなくてはいけない。上に登れば登るほど部屋の数が減っていくようで、シーズン中は確保が難しい場合もある。

従って、トレッキング中は早朝(6~7時頃)に出立、途中お茶や軽食、昼食をとり、午後の早い時間にロッジにチェックインするというパターンが多くなる。午後3,4時頃から夜まで相当時間がありそうなものだが、本を読んだりおしゃべりしたり、トランプをしているとあっという間に時間がたってしまう。


一緒に歩いた友人Iさんはネパール語が相当上手い上に、コミュニケーション能力が高い人だったので、ガイドやポーターたちといっしょにおしゃべりをしては盛り上がり、時間があっという間に過ぎてしまった。他のトレッキング客との交流も楽しかった。欧米の人たちの中には1ヶ月以上かけてトレッキングをしている人たちもいて、次回の計画の参考になりそうな話も聞けた。

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私たち(Iさんと私)はガイドとポーターをそれぞれ1名をお願いして一緒に歩いたが、ガイドはロッジに着くと私たちの夕食の注文を取ったり、出来上がった料理を運んだりという仕事もする。

ロッジ側の人手を抑えられるし、ガイドたちにもそれに見合った便宜が受けているのだろうと想像する。気持の良い人たちばかりで、彼らのお陰で楽しいトレッキングを経験できたと感謝している。



写真:昼食中のガイドのチリン君(手前)とポーターのソム・ダイ(兄さん)

(カトマンズ駐在員 藤崎文子)


このところ、「Yaba」と呼ばれる麻薬の錠剤がダッカ市内で大量に押収され、新聞の一面で報道されています。元々タイから入ってきていたらしいのですが、ダッカ市内でも大々的に製造していた人間がおり、今回逮捕されました。インターネットや携帯電話を使って手広く商売していたようです。


ダッカ事務所や私のメールアドレスにもどこで調べたのか怪しい薬の宣伝メールが毎日嫌になるほど届くぐらいなので、インターネットでのクスリ販売というのは世界的に相当広まっているのでしょう(もちろん日本でも)。今回ダッカで発覚したのもほんの氷山の一角なんじゃないかと思います。


このニュースが新聞やテレビをにぎわせるまで、Yabaなどという錠剤の名前は聞いたことがなかったのですが、ふと、そういえば2年ほど前、ストリートチルドレンのドロップインセンターで子どもたちと話をしていたとき、数人の子どもが、「最近、ミャンマーから新しい麻薬が入ってきているようだ。見た目は普通の飲み薬だけどかなりヤバイもので、飲み続けるとボロボロになってしまうらしい」と話していたことを思い出しました。あのとき子どもたちが言っていた薬がこのYabaだったのかも...。


ドロップイン・センターや青空教室では、子どもたちとスタッフとのミーティングの中で麻薬の怖さについて話し合うなど、常に麻薬の害について意識啓発を行っていますが、ここに来ている子どもたちは実際麻薬が飛び交うような環境にいるわけで、常習者のおとなの姿も身近に目にしています。ドロップインセンターに来ている子どもの中には、スラムに家はあるものの、親が麻薬中毒だったり、麻薬の売人をしていて子どもも商売に巻き込もうとしており、スタッフが目を光らせているようなケースもあります。


シャプラニールダッカ事務所のあるモハマドプール地区は、昔から様々なNGOの事務所の多いところなのですが、現在のダッカ事務所の真裏の建物には麻薬依存症の人たちの社会復帰を行っているNGOが入っています。ちょうど女子トイレの窓の向こうがそのNGOの施設なんですが、時々そこに収容されている人たちが皆で何か朗読していたり、歌を歌っているのが聞こえます。


仕事中、裏から楽しそうに歌っている声が聞こえてきたりすると、思わずダッカ事務所のスタッフが「本人たちは楽しそうだけど、今頃家族はどうしているのかねえ。まったく『あなたは天国、わたしは地獄』だよなあ」などと呟いています。夫が麻薬中毒で働かず、妻に暴力を振るう、という話は農村部の活動地でも時々耳にしますが、妻にしてみれば本当にぞっとするような地獄の日々でしょう。


人々の身体や心、家族を壊すような麻薬を大量生産して儲けようとしていたような連中には、厳罰を与えてもらいたいと思います。一部の麻薬が「痩せ薬」として、ティーンエイジャーの少女たちの間に広まっているという話も聞きます。スラムなどこれまで「麻薬危険地帯」とされてきたところだけでなく、一般の若者への麻薬についての啓発活動ももっと必要でしょう。


(ダッカ駐在員 藤岡恵美子)