上着を脱いでしまいたくなるような…
というよりも、上着を羽織らなくてもいいような暖かな日、
なのに、所沢駅から電車に乗ろうとする人たちは厚着。
終点は西武球場前。
 

そうです。メットライフドームは寒いのです。
だって、屋根はあっても外なんですもの。
それも屋根があるから陽は当たらない…。
 
もちのろん。寒いのはわかっているので防寒グッズは準備OK!
一杯だけ氷結は飲んだけれど、あとは温かいものに。
 
そこで登場したのが!!
6年前に病院に入院中の三女用に買ったフードポット(スープジャー)。
 
病院のご飯は食べない!と言い張る娘に、
お昼ご飯と夕ご飯を家で作って持って行っていました。
(朝ごはんはパンを我慢して食べていたのだと思う)
 
温かいものを食べさせてやりたいと、
病院帰りの夜にギリギリ開いているスーパーに飛び込んで、
買ったフードポット。
 
毎日違うメニューになるように、
がんばっていました!!
そう、がんばっていたんです。


スープやシチューはもちろんのこと、

豚汁やワンタンとかね。

 

抗がん剤の治療で食べられない時期もあって、

それでもがんばって食べていたんです。

だから、作る方も気合が入って、がんばることができました。

 
中でも「おじや」は喜んで食べていました。
熱々のおじやに卵を落としておくと食べる頃には固まってね、
半熟の熱々をプチッと潰して・・・・
となるはずだったんですけど、
大抵固まり過ぎてて・・・・
でもね、美味しかったみたいです。
 
今日はその頃を思い出して、卵を落としたおじやを作って、
野球を見ながら熱々をフーフー言って食べました。
 
フードポットを見るのも使うのも躊躇われた一年を過ごして、
やっと使えるようになりました。
 
一瞬ホロッときそうになって、
「いやいや、ここは球場だから、おかしいから、」
と、堪えました。
 
娘のお骨は家にあるので、お墓参りはしません。
お彼岸といっても特別なことはしなくて、
いつもと同じように過ごしてしまいました。
 
娘自身、お墓参りをした経験や記憶があるかどうか…
仏様にお線香を手向けた経験や記憶があるかどうか…
怪しいものなんです。
これまでわが家は、
お彼岸やお盆でお墓参りをすることもなかったので、
自分がそういう立場になっても、ピンときていないんじゃないかな…と思ったりしています。
 
逆縁の悲しさというか、切なさというか、申し訳なさというか。
 
ということで、普段と変わらず…いや、普段より花が地味で祭壇が寂しいくらいで(この時期、花が高かったので買わずに、庭の花を切って供えました)…野球観戦に行っちゃいました。
 
 
 
 
パソコンの向こう側に娘の祭壇があって、
毎晩、娘の写真が視界に入るところでブログを書いています。
一日の内で必ず向き合う時間を作って、
娘との時間を共有しています。
 
大事な大事な時間で、この時間があるからこそ日々暮らしていけているのだと思います。
会話にはならないし、何も答えてくれないんですけどね。
 
思い出がいっぱいありますから。
そしてね、フードポットのようにね、思い出をプラスしていくこともできるんです。
 
 
「ぼたもちくらいお供えしてよ~」
と、言ってるかな…
ごめんね。
 
 
 
今、がんばっているアナタを応援します。
ふぁいと
 
 
ライオンズもふぁいと!