今日、英語育児にご関心のあるお母様とお話をしていて、異文化交流について話が上がったので、改めて異文化理解について書いてみたいと思います。
日本で『異文化理解』とか『異文化交流』というと、外国人との交流をイメージする方も多いかもしれませんが、
異文化理解に対する意識は家庭内で培うことができます。
むしろ、親の考え方がそのまま子どもに投影されるというのを考えると、ちょっと怖いくらい。でも日頃のちょっとした一言や発言で、子どもの世界観というのは形作られていくと思っています。
親が「英語ができることは優位なんだ」とか「英語ネイティヴはすごい」という雰囲気を出せば、その意識は子どもにも移ります。
反対に、小さい頃から多様性を受け入れる寛容性を育てたり、異文化に触れさせたりしたいのであれば、
外国人との交流を図ろうとするよりも、子どもの周りにある多様性を認める練習をしてみてもいいですね。
例えば、「男の子なんだから」とか「女の子なんだから」という表現をとっても、多様性を認めずに思考を型にはめてしまう可能性はあります。
娘が2歳くらいの時だったでしょうか。娘が "Bracelets and dresses are for girls, right?(ブレスレットとかドレスは女の子が身に着けるものだよね)"と言ったことがあります。
その時にわたしが言ったことは、
「男の子でもブレスレットやドレスが好きな人もいるかもしれないよね」と一言。
2歳とは言え、世界を2歳なりに物差しに当てはめて考えるようになったんだと、成長を感じたと同時に、わたしも気をつけて発言しないとなと改めて思いました。
身体的な違い、文化的違い、言語的違い、能力的な違い、家庭的な環境の違い、肌の色の違いも、あらゆる違いを特別視したり、卑下したり、差別したりしない。そうなるためは日々の物事の考え方が大きく影響します。
違っていてもいいし、同じでもいい。そんな感覚を小さい頃から育てられると、将来、海外に出ても異文化理解の態勢はできているのではないかなと思います