最近、バイリンガル育児や
英語育児に関するノウハウは
色んなところから手に入るように
なりましたね。
ブログや本だけでなく、
インスタグラムやFacebookといったSNSでも
おうちでの取組み情報を
目にするようになりました。
でも見ていると中には
「これはどうなのかなぁ」
というものもあったりして、
そのノウハウ全てが
信用できるものではないのが
とても残念なところ。
その情報は本当に
信用できるもの?
効果があるもの?
そういった信憑性を確かめるために、
わたしは、
テレビでもニュースでも
出版されている本でも、
その情報を発信している人の
考え方、成功例、経験を見るようにしています。
十分な経験はあるのか?
専門知識はあるのか?
そして
実際にバイリンガルは育てているか?
もしその情報を提供している人が
バイリンガルを育てた経験がないのであれば、
こうすればバイリンガルは育つ!
といった断言しているような
ノウハウを教授している場合は
ちょっと注意が必要だと思います
でもそういった不確かな情報筋に限って
「◯◯さえすれば素地ができる」とか
「◯◯だけで話せるようになる」と言った論を
展開している感じがします。
確かに◯◯だけでバイリンガルに育つのなら
とても魅力的な話ですよね。
でも
バイリンガルを育てるのは
とてつもなく難しいことでもないけれど、
簡単なことでもない。
楽々できることでもない。
その子の性格や年齢、
その子のいる環境など、
いろんな要素を考慮して
その子に合った方法をお母さんが
情報を取捨選択して
見つけていかなければならない。
年齢が上がったり、
その子を取り巻く環境が変わるにつれて
方法を調整していくことも必要。
だけど これだけ情報が錯綜していれば、
どの情報が信用できて
どれがそうでないのかを
見極めるのも難しいですね
英語教育に限らず、
錯綜する情報の中から
信用できるものを選ぶためには
情報を提供している人が
どんな背景を持っていて
どんな意図で書いていて、
何を根拠にその情報を提供しているのか、
そしてその情報自体、
信用できるものなのかを
見極めるメディア・リテラシー力が
必要になってくると感じています。
わたしが
バイリンガル育児や英語教育に関する情報や
ノウハウを書いたものを読むときに意識するのは、
上に書いたような、
発信者の情報だけでなく、
そのノウハウ自体が
日本語環境で育つ子にも当てはまるやり方なのか
教育論や言語習得論に基づいているものか
それとも自分の経験で断言しているだけなのか
極端すぎるやり方ではないか
そういった点を見ます。
仮に信用できそうなノウハウだとしても、
「◯◯だけで話せるようになる」と断言している成功例が、
英語圏での生活経験が大きく影響したからだとしたら、
それは日本語環境で育つ子にも
当てはまるとは限らないですよね。
その家庭では成功したかもしれないけれど、
広く一般的に効果があるとも言いづらい。
それを「専門家」という立場から
「◯◯するだけで・・・」と
裏付けなく断言するのは不安要素が多いと感じます。
バイリンガル育児や子育ての方針は
その家庭によって異なるので
取り入れる方法も様々。
これが一番 効果的!という方法も
もちろんないのですが、
「◯◯するだけで」といった
楽ちんなノウハウもない。
それだからこそ
参考にするのなら
なるべく信用できる情報を
取り入れたいし、
そういう情報がもっと増えればいいなと
思っています。