前回の記事では、

 

絵本の読み聞かせ

母語の成長に良い影響を与えたと

書きましたが、

 

今回は、

 

日本語を実際に使う場

意識してきたことを書いてみたいと思います。

(前回の記事『母語を育てるバイリンガル育児①:絵本』)

 

 

絵本と同じくらい、

娘の日本語の発達に影響を与えたのは…

 

 

 

語りかけ。

 

 

それもわたし以外の大人

 

人生の先輩となるべく触れさせる

 

ということを意識してきました。

 

 

これは日本国内に住んでいるから

可能なことだったのですが、

 

 

「人生の先輩」とは誰かと言えば、

 

 

おじいちゃんおばあちゃん

 

 

「おじいちゃん、おばあちゃん」は、

娘の祖父母だけでなく、

 

電車やバスで初めて会う

いろんなお年寄りの方々。

 

 

お年寄りの方って、

子どもが小さいと

バスで座っているだけでも

声をかけてきますよね。

 

 

そんな時は、上手に言葉を話す前でも


待ちきれず

わたしが先に答えてしまわずに

なるべく見守るようにしました。

 

 

たとえば、

 

ニコニコ  あら、お嬢ちゃん。かわいいわね。おいくつ

 

真顔 .....

 

(わたしが耳元で「2歳」とささやく)

 

真顔 2さい

 

ニコニコ  あらぁ。そうなの!おかあさんとおでかけかしら?

 

ニコ うん。

 

 

こんな感じで、

上手に答えられないときは

横で言葉の選択肢を用意してあげるだけ。

 

 

先にわたしが おばあちゃんに

答えてしまい、娘が答える機会を

奪わないようにしていました。

 

 

どんなに幼くても

挨拶だったり、

「ありがとう」という言葉だったり

「ごめんなさい」という言葉を

 

きちんと使えるようになって欲しかったから。

 

 

自分へ向けられた言葉は

自分で返す

 

という積極性を育てたかったのもあります。

 

 

幼い娘がそんな方々とのやり取りで学んだのは、

 

 

丸ブルー 普段 耳にしない日本語

 

 

たとえば、

 

女の子 右矢印「おじょうちゃん」

 

何歳? 右矢印「おいくつ?」

 

すごいね 右矢印 「感心ね」

 

 

と言ったような、

同じ意味だけれど

普段 周りの大人が使うものとは少し違った表現。

 

 

年配の方達は長く人生を生きてきた

人生の先輩。

 

使う表現も若い人とは少し違うものだったり

ちょっとばかり古めかしい言い方だったり、


でもおじいちゃん、おばあちゃんが使う日本語は、日本語の良さが溢れているものばかり。

 

 

そんな日本語に触れながら

会話のキャッチボールを

身に付けて欲しいな と。

 

 

もちろん、娘が発話するときも

気を遣いました。

 

 

いつもより はっきりと

大きな声を出すことだったり、


"princess"とか"Cinderella"と言った

英語発音だったり、

 

 

「プリスクール」と言った

カタカナ英語だったり、

 

おじいちゃんやおばあちゃんに

分からない表現はせずに、

 

 

分かりやすい表現に変えながら

お話をする癖づくりもしてきました。

 

 

そんなやり取りを通して、

 

 

「自分にとっては当たり前のこと」が

相手にとっては そうでないこともある

 

という言葉の配慮

娘も身につけられたんじゃないかと思います。

 

 

相手がいてこそのコミュニケーション

 

 

それは日本語でも英語でも同じ。



そしてバイリンガル育児をしているからこそ

母語の大切さを 

より一層 強く感じています。

 

 

 

 

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