以前、バイリンガル育児における
言葉のマナーについて書きましたが、
今日は否定形を少なくする表現
について考えてみたいと思います。
娘がイヤイヤ期の真っただ中だった
2歳前から2歳過ぎの頃、
わたしの語りかけも それに影響され、
"No"や否定が多いものでした。
- No running!(走らないで)
- No pushing!(押さないの)
- No hitting!(叩かないの)
- Stop whining.(ぐずらないの)
- Stop screaming.(叫ぶのやめて)
というのも、当時の娘は 何をしても嫌がり
道ばたに大の字になって大泣きすることも多く
わたしも、
とにかく その場を解決したい思いで
ついつい こういう表現に
なっていたんですね。
でも娘が2歳過ぎだったでしょうか。
お友達に対して
強い口調で
否定語を使っているのを見て
ハッとしたのです。
"
No! Don't touch this!(ダメ!これに触らないで!)"

子どもは親の言葉を真似る
それを身にしみて感じた瞬間でした

それ以降は、
否定語(no〜/ Stop 〜ing/ Don't 〜)はなるべく使わず
代わりの表現を使うように心掛けるようになりました。
- No running!
Please walk.(歩いて)
- No pushing/hitting!
Please keep your hands to yourself.(手は体の横にね)/ Gentle hands.(優しくね)
- Stop whining.
I see that you're upset. Can you use your words?(イライラしているのは分かるよ。言葉を使って言える?)
- Stop screaming.
Can you use your words?(言葉を使って言える?)
"No"は 言語習得の順番でも
早い段階で習得する言葉。
つまり子どもにとっても言いやすい言葉なのです。
なので、否定語を使った表現を大人がすれば
それは自動的に子どもも使うようになる
可能性も高いのです

"No"を少なくするようになってからは
娘の癇癪も徐々になくなっていき
イヤイヤの時期は2歳半前には
すっかり終わっていました。
そして 娘も今は5歳5ヶ月。
赤ちゃんの頃よりも もっともっと複雑な感情も
芽生えてくる年頃。
そんな娘への語りかけは
アメリカ人の友人に薦められた この本を
参考にしています。
子どもの複雑な感情に寄り添い、
子どもも心を開きやすくなるような
語りかけの例が具体的に書かれています。
この本についてのレビューは
また次回 詳しく書きたいと思います
