今日は数年ぶりに
1日早い節分の日
子供の頃
よく周りの大人から
1月は行く
2月は逃げる
3月は去る
といってあっという間に
過ぎていくんだよ
という話を聞きましたが
自分が大人になってみて
その言葉を実感するこの頃…
暦の上では
明日から春ですね🌸
さて、前回の投稿で
留袖の比翼仕立てについて
書きましたが
その事について
私の思うところをもう少し。
前回書いたように
留袖は元々、下着を重ねて
二枚で着ていたので
古い留袖には
比翼がついていないもの
もあります。
(その持ち主は、本来の着方で
二枚重ねて着ていたから)
私はこの話を知った時
比翼がついていなければ
昔ながらの着付け方で
二枚重ねて着ればいいのでは?
と思ったのですが
そう考えてみた時
すぐにいくつか
それは難しいのかもしれない
と思う理由になることが
思い浮かびました。
まず
二枚重ねで着るのは
着付がかなり難しくなるから
今は着付師の方でも
そういう着方を習得している人は
少ないかもしれない。
自分で着られて
着慣れている人だとしても
やはり二枚重ねる着付けは
難しいだろうなあ…
と思う。
そして
普段きものを着ていない人には
普通に着ても洋服より
動きにくく感じると思うので
二枚重ねたら
もっと動きにくく感じるだろうな
というのは
想像に難くない。
更に
重ね着をする「下着」って
普通の襦袢でいいのか
留袖用の特別なものなのか
もちろんきちんと調べれば
それはわかることだけど
たとえ普通の襦袢で
よかったとしても
重ね着をするのなら
もう一枚同じサイズのものを
仕立てなければいけないし
襦袢ではない特別な下着なら
またそれも別途
仕立てなければいけない…
そうやって考えていくと
そもそも留袖自体が
礼装という特性上
着る機会も多くないし
色々な面で今の時代には
あまり合理的でなはく
やはり比翼仕立てにするのが
理にかなっているのかな…
と思いました。
KIMONO SMILEの新作帯♪
時代と共に
色々なことは変化していく…
それはもう、当たり前のこと
なのかもしれないですね。
そう考えると
今の着物の形態も
これから何十年も先には
例えば二部式が当たり前だとか
帯にしたって同様に
作り帯が一般的とか
そういう風に
なっていくのかなあ…
そうする事によって
きものを着る人が増えるのなら
それは嬉しい事だけど
私はきものって
絵画のように掛けて眺めるのも
楽しみ方の一つだと
思っているし
一枚の布を
その人の個性で着こなすのも
きものの醍醐味かなと
思っているので
やっぱり今のままの形も
残っていて欲しいな
そしてもちろん
着るものとして
これから先もずっと
消えずに残っていて欲しいと
心から思います
訪れた方が思わず笑顔になるような
ものづくりを目指した
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