礼装の着物について
少し書きましたが
実は私が近々着る予定の
礼装の着物は、黒留袖
留袖は現代では一般的に
比翼仕立てです。
比翼仕立てというのは
袖口や衿、裾の部分に
別布を縫い付けて
二重にする仕立て方のこと。
比翼仕立ての留袖は
当然のことながら重いので
着付の難易度も
少しだけ上がります。
(だからプロの方に着付けを
お願いするか迷っている)
そして比翼がついていないと
留袖だとしても格が下がって
訪問着の扱いに
なってしまいます・・・
元々留袖は「祝いを重ねる」
という意味合いで
留袖の下にもう一枚
白羽二重の下着を
重ねて着ていました。
それが現代では簡略化されて
外から見える部分だけに
比翼を縫い付けて
二枚の着物を
重ねて着て見えるように
仕立てているのです。
つまり、比翼仕立てが
正式な礼装とはいうけれど
それ自体も
そもそも略式なんですね。
古い留袖には
比翼がついていないものもあって
それはどういうことかというと
その留袖を元々持っていた方は
下着を重ねて着ていたから。
そう考えると
比翼のついていない
「留袖」自体が
格が低いというわけでは
ないのですが
現代では「比翼仕立ての留袖」が
一般的になったので
ついていないと
訪問着の扱いになって格が下がる
と言われてしまうのですね
・・・なんだかちょっと
ややこしい話ですが
要するに
何が正式で何が略式か
というのも
時代と共に変化していく
ということなのです。
ご縁あって私の手元に来てくれた黒留袖♪
もちろん現代に生きる私たちは
現代の正式に則って
礼装の着こなしをすることに
なるわけですが
結局礼装だって
昔ながらの正装に比べたら
略式になっているものも
あるわけだから
礼装でない時の
きものの着こなしについて
崩しすぎとか
正式ではないとか
そんなことを言う着物ポリスが
もしも目の前に現れたら
心の中で
「正式か略式かなんて
時代とともに変わるんです」
と呟いて(笑)
そんな言葉は気にせずに
自分らしい着こなしを
楽しんでくださいね
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