老衰がまた一段進んだ…
と医者から連絡がきても、
なんだかおばぁちゃんなら大丈夫な気がしてた。
でも実際は、点滴すら受け付けられない体にまでなっていて、寝ている時間がさらに長くなった。
ある日、いつも通り、週に1回の面会日。
(コロナ禍だけど、週に1回人数制限なしでの面会が、特別に許されていた。二人ずつ入室、1組10分ずつ)
いつも通り寝ているおばぁちゃんなんだけど、
何だか顔の艶がなくなっていた…
呼吸も表情も、
いつもよりはしんどそうにも見える。
首のところがいつも通りトクトク動いてる。
生きてる。
たくさん話しかけた。
たくさん触れた。
たくさん一緒に写真を撮った。
『また来るね!』
いつも帰り際に言っていく言葉なのに、
なぜかこの日は出てこなかった…。