クリス・マッケイ監督の映画『レンフィールド』を観ました。

 

 レンフィールドとはブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の登場人物の名前です。『ドラキュラ』は好きな小説ですが、ずいぶん昔に読んだので、詳しい内容を覚えていません。Wikipediaによれば、昆虫や鳥などを食べる精神病患者だそうです。いずれにせよ、脇役だと思いますが、彼をフィーチャーした作品です。

 

 レンフィールドはドラキュラの部下というか、ドラキュラにこき使われている男です。そのレンフィールドがドラキュラに反抗するという話で、舞台は現代に設定されています。ドラキュラを演じるのはニコラス・ケイジ、レンフィールドを演じるのはニコラス・ホルトです。

 

 どうやらパワハラ上司を笑いの対象としているようで、ホラーではなくコメディです。一応グロめの描写もありますが、ニコラス・ケイジの演技から既に笑いを意識していることは明白です。クリスタファー・リー演じるドラキュラを知っている人なら、なおさら笑えると思います。そして、アクションが多めです。警察官役で登場するオークワフィナという女優さんは、おそらくアジア系だと思いますが、いい味を出しています。