マーチン・ブレスト監督の『ジョー・ブラックをよろしく』という映画を観ました。

 

 若き日のブラット・ピットが主演ですが、彼が演じるのは死神です。アンソニー・ホプキンス演じる会社社長の男のもとに死を告げるために訪れるが、男の娘と恋に落ちる、というストーリーです。

 

 死神といっても普通の人間で、若い頃のブラット・ピットはひじょうにイケメンです。人間の体を一時的に借りているという設定ですが、人間社会のことをよく知らないので時に滑稽な行動にでてしまいます。ここが笑えます。

 

 アンソニー・ホプキンスは言わずと知れた名優ですが、本作でも死神の登場に当惑しつつも己を死を受け入れ、人生をどう終えるかを考える役を見事に演じています。

 

 よくある「異類婚」の話でもあり、ありきたりとも言えますが、ラストは深い余韻を残します。180分の映画ですが、長さは感じませんでした。