信級きぼうの森 プロジェクト 第1回 森林活用ワークショップ
2022年6月11日(土)信級きぼうの森プロジェクトの一環として、第1回 森林活用ワークショップを開催しました。
会場は、信州ふるさと120山長者山の麓、長野市信州新町信級長者地区
講師は、長野県指導林業士の香山由人(かやま よしと)氏
長者山は、麓の信級集落の重要な水源地になっています。
今回のワークショップでは、この大切な水源地を守るにはどんな森林づくりを行えばよいのか?がテーマです
ワークショップには、遠くは伊那市から参加してくれた方もいました。
今回のワークショップでは、スケッチブックとペンを使って個人個人のオリジナルなマップを作ることから始まりました。
正確さでは現在GIS等の地図が溢れていますが、自分の眼で見て再度人をこの場所に案内できる、説明できるオリジナルなマップを作成することが行われました。
またワークショップでは、森林の状態をみるため地面に穴を掘り土の状態を観察することも行いました。
水源地付近の杉山は約80年生で伐期を過ぎています。
大きくなり過ぎた立木は、急斜面の山腹を崩壊させる原因にもなっています
森林の機能の中に水源かん養と土砂流出防備の機能があり、それをどのように考えていくかで、木の育て方が変わってくるという事です。
この池は人工的に作られたものです。
昔から池の水が水田などの用水に使われていました。
現地を見て香山講師から、この山に適している樹種は栃ノ木というアドバイスがありました。
現に、水源の下流には「栃ノ木」という集落があり妙に納得してしまいました(^^)
地元の山なのに新鮮な発見があったりと貴重なワークショップとなりました
講師の香山さんの魅力に、参加者の皆さんは全員ファンになったようでした
午後は約50年生のヒノキ林を会場に
間伐木選定講習を行いました
スギに比べヒノキは成長に時間がかかることを実感しました。
生えている木を一本一本丁寧に、素性や傷がないか確認していきます
その中からまず将来に残したい木を選定していきます
たくさんある木の中でも、いろいろな条件を満たす木はやはり限定されます。
将来木が決まれば、その木に影響を与えている木が間伐の対象になるわけです。
今まで頭では解っていましたが、実際に木を観ながらの選定は貴重な体験となりました。
このワークショップ、次回は9月10日を予定しています。