平塚に住んでいた頃、時々行っていた手打ちそば/うどん屋を思い出した。
当時、アホな私は、受験生時代にいた京都の冷やしうどんが忘れられず、夏など無性に冷やしうどんが食べたくなると、東名名神を180kmで巡航して神奈川から京都まで1杯の冷やしうどんを食べに行ったものである。
また、京都の現像所に勤めていた頃によく食べた大阪のたこ焼きが食べたくなると、これも東名名神を180km巡行ですっ飛ばして(勿論、オービスの直前では100kmに減速)梅田まで「たこ焼きを食べるために」行ったものである。
あるいはたまたま食べたきしめんが忘れられず、きしめんが食べたくなると、そのために名古屋まで車をすっ飛ばしていったものである。
シュークリームなどを自分で作っていたが、卵はこれも名古屋のスーパーまで、1パックを買う為だけに車ですっ飛んで行ったものである。
そんな私が、生涯、一番うまいそば/うどんと思っている店が伊勢原市にあった。
(平塚市に隣接する人口30万人余りの小さな消費都市であるが、東海大学/病院でよく知られている)
20代と思しき若い夫婦が営んでいる、手打ちうどん/そば屋であった。
値段は、最初に安いそば屋を選んで入った通り、他の店より安かった。
数あるそば/うどん屋の中で「別格」の旨いそば屋であった。
ごく薄いユズ味の汁であった。
驚いたことに、薬味を入れると、味が落ちる。
薬味は一応付くのだが、一度経験してからは、使った事がない。
よくそば湯を出す店が多いが、あまり(つゆを薄めて)飲んだ事はないが、その店だけは別であった。
都内の有名なそば屋にも行った事はあるが、率直に言って、それらと比較してもその店は「別格」であった。
薬味を入れると元のより味が落ちるそば屋には、いまだ出会っていない。
そこのそば屋では、おかめうどんが私の定番であった。
毎週水曜日はサービスデイと称して天ぷらそばが1杯200円になった。
天ぷらも普通の感覚では極超特大のエビ天である。
人の優しさを強く感じたもの。
そういえば、うどん、そばをゆでる釜であるが、その店では吹きこぼれが火にかからないで、台の脇に流れる構造になっていて、水だかお湯だかをちょろちょろと足しながら、どんどん吹きこぼれ続けさせて茹でていた。
札幌でもこんなそば屋がないのかなー。
( http://hankatuu.blogspot.com )