【後記】名もなき革命家達の祭り、終了しました。 | もがくひとのブログ

【後記】名もなき革命家達の祭り、終了しました。

こんばんは。

まずは、本日silverfest2018お疲れ様でした。

色々と思う事はありましたが、こうした大規模なイベントに出演出来たのはとても光栄な事でした。

いい経験にもなりましたし、来てくれたお客さんにも感謝です。

本当に有難うございました。

 

 

 

さて、本題です。

 

先日、5/2 僕主催のパーティ、名もなき革命家達の夜vol5が開催されました。

今回は平日で、連休前との事で、ブッキングも一苦労。

色々な方に声を掛けて、いつもの自分の企画とは違った対バンにしようと考えてましたが、結局の所、自分が好きな人に出て欲しいんでしょうね。多分。

 

だから、今回誘ったメンツに関しては、結構無理を言って調整して頂いたり、返答を保留して、もし参加出来るなら枠作るよ。みたいな提案をしてみたり。

そうして集まってくれたメンバーは、やはり最高のメンツでした。

 

一人一人紹介させて頂きます。

 

 

東京未開封

 

今回は比較的シリアスなセットリストでアクトしてました。

安定の核弾頭。

会場の空気を一気に緩和させていきます。

 

名もなき革命家達の夜は基本的にアクターの質は被りません。

彼をトップバッターに置いたので、この夜が素晴らしい物になりました。

本当に、素晴らしいアクトをありがとう。

彼個人的には、この日のアクトは納得がいかないものだったとの事でしたが、僕にとっては未開封がいるから、未開封がステージに立ってるから、面白い事や楽しい事をやろう、と思えるのです。

だから、この日も僕にとっては、最高でした。

彼にしか描けない絵があります。それはきっと、何にも束縛されない、自由なものなのです。

これからも彼には、自由に絵を描いて欲しい。

そう感じます。

 

 

狩谷赤人

 

過去2度企画に呼んだのですが、その時はまだ若いスタイルで、メンタル的な弱さもありました。

しかしここ、1年弱で大きな成長を遂げた気がします。

得意の世界観で、未開封が柔らかい空気を、徐々に自分のフィールドに変えていく姿が印象的で、ラッパーとして、表現者として一皮剥けたと感じました。

ゴシックで残酷だけれども、何処か儚く幻想的な世界観。赤人の得意な空気。

でも、彼が最後に奏でた言葉は、大切な友がいつかこの舞台に帰ってこれるように。

その願いをステージ上で放ってました。そして、何処か懐かしい気配を僕は感じたのです。

それは、恐らく僕らの言葉で、「青春」と言います。

 

これから先の成長が楽しみな若手の一人です。

今回も素晴らしいアクト、本当にありがとう。

 

 

tetote

 

荒川さんがご結婚され、二人でユニットを始めてから早1年。

2度目の出演になりますが、更に世界観を構築され、より素晴らしい情景を描くようになった気がします。

しばさんの歌とリーディングに、叙情的な荒川さんのサウンドが、更に世界を鋭利にしていく。

息を呑むような美しさに、終始感動しっぱなしでした。

彼らは時間が経つごとに、モンスターになっていく気がします。

冗談抜きで、今後二人で大きな舞台に立つ事もあるかもしれません。

その時は、彼らがしてくれたように、僕も精一杯のお祝いをしたいと思います。

 

今回転換の時間が非常に短いなか、ご協力頂いた上、素晴らしいパフォーマンスアクト。本当に有難うございました。

お二人だからこそ創りあげられた世界を、堪能させて頂きました。

 

Anti-Trench

 

過去色々な企画で呼ばせてもらっていて、スリーマンの時もお世話になったAnti-Trench。

初めてパフォーマンスを見た時の、くじらちゃんの真っ直ぐな瞳。まるで、荒々しく、感情的な魂で観客を圧倒させた、初期のAnti-Trenchのパフォーマンスを観たような気がしました。

僕が大好きなAnti-Trenchでした。

 

ストレートに言葉と魂をむき出しにして、僕や観客にぶつかってきてくれている。

熊谷くんのギターも、くじらちゃんの言葉と共鳴して、まるで川の流れのように変化していく。

テクニックも月日を重ねて磨かれているけれど、それ以上に剥き出しで、全ての者と向き合っているような、そんな旋律。

 

とても美しい。

 

終演後くじらちゃんに、ありがとう。と伝えたら「もがくさんのイベントに出る時はいつも、全力です!」と言ってくれました。

本当に有難いや。

 

今回色々と忙しい中、「出たいです!」と言ってくれて出演してくれた彼らには感謝しかありません。

本当にありがとう。

 

 

笹田美紀

 

今回お仕事明けに、忙しい中出演してくれました。

美しく、凛とした言葉と、弾むようで感情的なリズムのピアノ。

そして、掠れながら絞り出すように発せられる、心を揺さぶるメロディー。

彼女ほど、僕の魂と共鳴するシンガーソングライターには出会った事はありません。

終演後、彼女と色々お話しましたが、凄く悔しがってました。でも、そんな風に僕は思って欲しくありません。

笹田さんがいたから、今日の夜は成り立ってるんです。と。

僕は心の底から言いたいです。

 

僕らは表現者です。でも、名前がありません。

何かを変えられるように力を磨きながら、世に出る事をけして諦めない者達です。

だから僕は、そうした者達の事を「名もなき革命家」と呼んでます。

 

いつか、多くの人に、自分の言葉を届けたい。周りの景色を変えたい。そう願っている者達の事を、呼んでます。

 

彼女こそ、この夜にふさわしい。僕はもっと、笹田さんを世の人に知って欲しい。

そう、心から思ってます。

今回も素晴らしいアクト、ありがとうございました。

 

 

ANCELL

 

本当に腐れ縁のラッパーですが、ANCELLは俺の企画だと凄く真面目にライブします。

こう言ってしまうのもアレなんですが、彼のパフォーマンスは僕も高く評価してるし、もっと有名になっても良いんじゃないか?と思うぐらい才能がある。

だが、彼も根っからのひょうきん者なので、本当に色々と損をしている。

 

でも本当のお前は、ステージ上でもがいて、苦しんで、心の芯にある言葉を届けたいと思っているんだろ?

だからそんなに、今日のステージは熱いんだよ。

 

そう、拳を握りながら彼のステージを眺めて思ってました。

周りに触発されたのか、それとも久しぶりのステージで熱くなったのか分かりませんが、誠心誠意ステージと向き合って、客席に想いを届けてくれたと思います。

そしてそんな彼の想いが、多くの人の心を揺さぶったに違いない。

そう、僕は確信してます。

 

数年来に、彼のいいライブを観させて頂きました。

 

本当に今回、参加してくれてありがとう。

 

 

もがくひと

 

リリースライブなので、少しだけ皆より長くやらせてもらいました。

今回、多くの協力があって、アルバムのリリースが実現しました。

 

一度、リリースを諦めようと思った時もありました。

 

それは父が、くも膜下出血で倒れた時です。

 

倒れてすぐに父が亡くなり、多くの負担が圧し掛かって、この先どうやって生きていけばいいのか。

もう、僕の人生は終わりなのか。

 

そんな事を漠然と考えてました。

 

でも、ほとんどのモノを失ったと思ったけれど、一つだけ僕の手元に残っているものがありました。

 

それは音楽です。

 

僕のステージは、それから少しずつ変わり始めました。

一つの曲を一つのテーマに沿って行うパフォーマンスは一貫して行っていましたが、更にそこへ、自分の想いを籠めるようになりました。

 

それは書き上げたリリックや、創りあげたサウンドだけで作れる物じゃありません。

 

僕は苦しみの中で、もがきました。そして、作ってきたアルバムを一度全て白紙に戻し、その苦しみと救済を形にしました。

 

灰色だった日々は、様々な人と、音楽と、世界との出会いで、徐々に色付き始めました。

 

アルバム「ハイイロデイズ」には、大きなメッセージが籠められています。

 

敢えて、ブログには書き記しませんが、手元にCDが在る方は是非、そのあたりも聴いて感じて欲しいと思ってます。

 

 

終演後、控室で清算の話をしてる時、Anti-Trenchの熊谷くんがしきりに「感動しました…」と言ってくれました。

泣きそうになるぐらい、その言葉が嬉しかったです。

 

でも、僕にとってはこれがベストでもありません。

まだまだ、先があります。

死ぬまで磨き続けて、更に僕は上を目指していきたい。

ここで、止まりたくはない。

 

心の底からそう思いました。

 

アルバムをリリースしたこれからが、新しい道の始まりです。

 

だから、スタートラインとして、この「名もなき革命家達の夜」を開催出来て、本当に嬉しかったです。

 

皆、本当に有難うございました。

 

 

 

終演後の飲み放題にて

 

 

ライブハウスで飲み放題って、本当に最高だと思う。

 

今回開演に際し、ご協力頂いたメロディア東京さん。

有難うございました。

 

そして、ご来場頂いたお客様。

出演頂いた出演者様。

 

 

改めて、本当に、本当に。ありがとうございました。

 

今後とも、もがくひとと、名もなき革命家達の夜を、宜しくお願い致します。

 

 

もがくひと