
プロスケーターの優雅で加齢なアイスショーはとっても見応えがあります

世界選手権やオリンピックでの競うべき環境を観ることは別の意味でハラハラドキドキ、そしてその緊迫感のなか、己に課した課題を克服し勝利することは選手(アマチュア)として実に実りあることだと思います

あなたにお話ししたいこと、今回はオリンピックチャンピオン羽生選手のことでも、先ごろ引退をした町田選手のことでもありません
ちょっと前(実はだいぶ前になりますが・・・)
トリノオリンピックチャンピオン荒川選手とさらにもっと前、アルベールビル銀メダリスト伊藤みどり選手のジャンプの違いをみると面白いものが見えてきます

伊藤選手は言わずとしれたジャンプの天才
トリプルアクセルを小気味よくバンバン決めてくる
そのジャンプは脚の爆発的な筋力とバネを使ったとっても高い見ていても“すばらしいっ!”と唸ってしまうようなジャンプでした
荒川選手といえば・・・、こういってはなんですが・・・
足に根っこが生えているような・・・
跳んでいるとは言い難い・・・
失礼を承知でそんなことを言ってしまいましたが・・・
でもそれは少し違っていました
我々は跳んでいるのを見るとき、少なくともその『“跳ぶ”瞬間』をみて『素晴らしいっ!』って思います。おそらくあなたもそうじゃあないかなぁ・・・
実はこのフィギアにおけるジャンプ、特に採点競技では跳んでから着地(最近では着氷と呼ぶ)までがとっても大切

着氷までがね。 そう!氷に降りるまでが採点基準なのでそこまでをジャンプだと思ってみてみると伊藤選手と荒川選手にはそれぞれの特徴がすっごくでていて面白いんです

荒川選手のジャンプは伊藤選手のそれと違い、爆発的な筋力を駆使するわけでもなく、かといってものすご~く高く跳べるわけでもなく、でもこの着氷がとても美しく優雅に降りるのです。
小気味よく高く飛べないけど着氷がしなやかでとても美しい身のこなし。特にトリノで金メダルをとったフリーの演技でのジャンプの着氷はどれも圧巻の美しさでした

我々はとかく『ジャンプってこういうものだよね~』という先入観をもっています
高く跳べる=すばらしい とおもってしまいます
それはそれで間違いではありません
でも・・・
跳ぶ(瞬間)<着氷
に重きを置いてそこに採点の目を向けさせた荒川選手、自身の特徴をよく理解していてそのための大胆な戦略をオリンピック以前から着々と気づきあげてきた、選手としての経験としたたかさに感服してしまったのです

特に採点競技のフィギアスケートには跳ぶから着氷までのジャンプをトータルで“観る”という一般常識を逸脱した視点が勝利に導くときに大切になってくるのかもしれませんね


スポーツを少しちがった角度から見てみるとさらに面白い発見があるかもしれませんよ


是非



