12の花
吉田知加/GIZA studio
メジャーレーベルの見えない鎖といいますか、操る糸が見え隠れすると聴き手に思わせてしまったら、演出についていけてなくなっちゃうよ。いろいろ不利だよな。タイトルやイラスト、最後は引退メッセージまで本人の筆文字で雰囲気ある。バンドサウンドで歌謡系で刹那系。これがライブハウスでの出合いで見つけたならば、感情移入も素直だったと思うが。大メジャー販促から振り下ろされると「自作自演系のあれに似てるな。あれの後追いだな」と分類されてしまう。宣伝費が潤沢だった事が想像できるインタビュー番組や無料配布の多種ステッカーも。このブックレットを作り上げたデザイナーの丁寧な仕事ぶりのほうが気になる。違う場所で出会いたかった。→