昨年騒がせた、他人の土地の所有者になりすまして売買契約を交わし、土地代金を騙し取る地面師。
バブルの頃にも沢山いましたね。
都会ならまだしも、地方では法務局に行って調べるまでもなく、近所の人に聞けば、あそこの土地は誰の所有かはすぐに分かりますし、みんな昔から顔見知りなので、土地所有者になりすます事も難しいでしょう。
それでもその頃は今日買って明日3割乗せて売っちゃった・・・などという事も珍しくなかったバブル絶好調の頃は、購入する土地を見もせずに購入、売値だけ決めてハンコだけ押して商売するような人もいました。
それは都心部や大規模開発のような高額案件ばかりでなく、相続税を払うのに処分したいと云って地方の山林が売りに出ている。
地方の駅やバイパス道路沿いの農地が転用されて売りに出されている。
高速道路のインターチェンジが開通して、出入口付近で店舗・事務所・アパート用地になりそうな土地が売り出されているから、今が値上がる前でチャンス。
といって購入を勧められて詐欺被害に遭うという事もありました。
多くの人が急激な土地開発や価格高騰に浮かれて土地売買や転売をする人が増えたのですが、取引に関する情報は素人ですから、悪質業者には簡単に騙されてしまいます。
手付金を支払ったのに売買契約がいつまで経っても進まないので催促してみると、既に相手には連絡が取れず、手付金をだまし取られるという手口も横行していました。
金融機関への融資も、購入希望の住所や土地・建物の広さなどの条件を提示すれば、かなり緩い条件で簡単に融資してくれる時代ですから、仕方ないとも云えますけど。
もし、所有者の確認をしていれば、其の土地や建物が売りに出している物件ではない事が分かりますからね。
私の知人の美容院経営者が持ちかけられた土地は、当時、地元企業が所有する鉄筋コンクリート3階建ての建物に隣接、そこの駐車場に使用している土地でした。
図面と販売価格を聞いて、駅からも徒歩圏なので、アパート用地に使えるねという事で現地を確認したところ、気に入ったので物件を押さえる為に手付金を支払い、契約しようとしたのですが、一応近所で不動産業を営む友人の父親に「あそこの土地が坪OO万円で売りに出ているけど相場はどうなの?」と尋ねると、「あそこの地主は友人だが、売りには出してないよ」との事。
そこで詳しく話を聞いてみると、持ち主だと云っていた人はアカの他人で、地主でも不動産業者でもない第三者が、勝手に値段を付けて売りに出そうとしていた事が発覚。
手付金200万円は既に支払った後だったので、相手の業者にキャンセルを告げ返金を申し出ると、そのあと返金しますといった後すぐに音信不通。
それ以来二度と顔を見ることはありません。
近所なので車で走ると目にするモノレール沿いのその土地には、現在鉄骨3階建ての店舗付き住宅が建っていますが、あの時の詐欺師は今どこにいるのだろうかとその建物を見るたびに思います。
もし、手付金を払う前に確認ができていれば、手付金の200万円は失う事もなかったのですが後の祭りです。
大手企業でも引っかかるのですから、どうやって防いだら良いかは考えたいですね。
また、なりすましや不正売買をチェックして防ぐシステムも必要になってくるのでしょう。