日の出ほどありふれた情景にもかかわらず、人の心を打つものはないでしょう。
それが初日の出ともなると、普段は関心のない人もついつい見たくて遠出をし
てしまうこともよくあること。さて、その初日の出を日本で1番最初に見たい、
と思ったことはないでしょうか。
ではどうやったら1番最初に見られるか、どこに行けば日本で最初の初日の出
になるのか、わかりますか。たぶん、多くの人は「そりゃ北海道の一番東にで
も行けば」と思うかもしれませんが、ちょっと甘い。日本での日の出の時刻の
決定は、次の3つの条件が必要です。
1 東に行けば行くほど早くなる。
2 南に行けば行くほど早くなる。
3 高所に行けば行くほど早くなる。
3を忘れている人が多いですね。割合的には、1は経度1度あたり約4分。2
は緯度1度あたり約2分30秒。3は高度1000メートルあたり約5分。日
本列島の形を考えた時、小笠原諸島は除いたとしても、3つの条件すべてを満
たすところがないのですが、1番早いのは北海道ではなくて、富士山山頂とい
うことになるのです。
ちなみに過去のデータから拾ってみましょう。
1996年元旦の日の出の時刻
東の代表:北海道ノサップ岬 6時48分56秒
南の代表:那覇 7時17分
高度代表:富士山頂 6時44分
確かに富士山頂が1番早いです...が、真冬の富士山に登頂してまで、初日
の出を見たいなんて思う人はいないと思うのですが。それよりも、今年名前を
つけた日付変更線の近くの「ミレニアム島」に行くほうがマシかも。