TechCrunchの本日の記事に出ていた、

モバイル広告の世界に広がる“iAdsはだめだ”説
http://jp.techcrunch.com/archives/20110210mobile-insiders-say-apples-iads-are-hurting/


これは非常に興味深い記事だ。


ガラケーやPCが作り上げてきた広告市場とは異なる広告市場を作り上げる可能性がある、
スマートフォン広告市場。(正確にはメディア側がそう期待している。)


iADは条件が高い厳しいながらも、米国ではトップセールスで一気に47億ドル以上の売上げを作り、
メディアやアプリベンダーも高い報酬額に大満足という記事が賑わったのはまだ記憶に新しい。


そして昨年11月には日本でも電通とiADの提携の発表があり、今年に入って
セールスを大きく開始している中で、日本のアプリベンダーやメディア、ADネットワークは、
新しい広告市場を牽引してくる存在になればと期待を寄せていたのではないでしょうか?



まだ結論を出すには早いですが、iADが狙っているような
広告による体験を付加価値としてバナー広告枠を高いeCPMで販売していく市場は、
形成されない。と思います。


そもそも、
●iADのバナー(キャンバス)をいくつか見ましたが、感動するクリエイティブは少なかった。
●そもそもブランド価値は広告では作りにくい。広告はブランドを維持する事が
メインであり、その役割を果たすにはTV広告などの低リーチ単価コストのメディアが
最も適していると思っています。
●認知を取る。ということであれば、尚更リーチ単価が安く訴求力の強いメディアが理想。
●ブランド価値を形成する手法としては、ソーシャルプラットフォームが
コストとしても影響力としても適している、と広告主も気づき始めている。
など、が理由として考えられます。

別に0って事は無いけれども、市場を形成するほどのインパクトは無いと思う。


そしてここに来て、冒頭で紹介した記事の話が載ってくると、
やはりiADの市場が市民権を得ることは難しいのではないでしょうか。



やはりスマートフォンでも広告市場はGoogleが牛耳るのか?



2月2日にリリースされた「android Market on the web」

がリリースされて早1週間。



https://market.android.com/



どれくらいのユーザーが認知して、どれくらいのユーザーが活用したのでしょうか。

個人的には非常に使いやすかったですし、

タブレットでの活用も考えると今後普及が進むのではないでしょうか。



で、


なんと行っても新しいのは、WebかWebじゃないか。



Webであれば、

・検索エンジンから知られる可能性がある。

・URL等で友人に簡単にアプリを紹介する事が可能である。

・他のAPIとのコネクトが非常に楽。

・検索デバイスとインストールデイバスを自由に使い分ける事が出来る。

 しかも無線で。

・ページ遷移がスムーズで使いやすい。

等々のメリットがあります。


アプリでないことのデメリットは、

若干のインターフェースくらいで、ほぼ無いのではないでしょうか。


セキュリティの観点からWebよりもアプリの方が安全という事かも知れませんが。

(この辺はあまり詳しくありません。)



さて、そこで改めて感じる事は、

GoogleはMaketに限らず、Webアプリケーションが非常に多い

カレンダー・Docs・写真・動画などなど。



当然、デバイスに縛られない、世界中の情報をいつでもどこからでも

取りだせる世界を実現するためです。



しかしアプリのインストールだと、そうはいかない。

(側だけ作って、中身は全部Webっていうケースは多分にあると思いますが。)



Google(android)とApple(iOS)はマーケットを作る・作らない、整備する・整備しない。といった話でなく、

アプリケーションの考え方が根本的に異なる気がしますし、

おそらくその差は今後より顕著に出てくるのではないでしょうか。



WebアプリケーションのGoogleとアプリケーションのApple。


ここでも主導権を握る戦いが、今後増えてくるのではないでしょうか。





最近、新規事業を考えるにあたって、
新しいカテゴリである、ソーシャル・スマートデバイス中心に模索していました。
(特にFacebookとandroidマーケット)


模索している中で、よりリアルに感じたこと。


・デジタルの進化に伴い世界が小さくなっていると良く言うが、
それはビジネススケールにも直結するという事。

・Winner takes allならぬ、Platform takes all。という図式。

・技術、活発な組織、クリエイティブ、すべてが揃っている必要があるという事。

・揃っていなくても、他よりも半年以上早くエコシステムに乗っかっている事。



オープン化されたプラットフォームを中心に生み出されるエコシステムに、
なんとか乗り遅れないようにしようと、いろんな企業が我先にと飛び乗ります。

参入障壁が非常に低いので、特とにかく皆が機会を探ります。



しかし一番強く感じたことは、
国内だけのエコシステムは小さすぎるという事。


フリーミアムモデルだったり、シェアモデルが、
オープンプラットフォームの世界ではデファクトスタンダードですが、
結果的にARUP×UUを掛け合わせるとどうしても規模が小さくなります。


今までは国内のプラットフォームが(キャリアや大手メディア)が、
国内の産業を成長させる意味でも、市場価格を統制してくれていましたが、
現状の世界デファクトスタンダードである、
Google、iPhone、Facebook、android等はそもそも、
世界市場でビジネスを展開していくための戦略を統制しているので、
国内だけでビジネスを考えると規模が小さくなるのは当たり前ですが。。




よって、多くの企業が参入しますが、大体は失敗に終わります。
(ローリスク・ローリターンばかりですが。)



結局、オープン・オープンと言われていますが、
儲かるのはプラットフォーム側と
組織として本質を見極め、適切な戦略の設計と実現できる技術力を持った組織か、

圧倒的に参入タイミングが早い組織だけが勝ち残れる分けです。



クローズドのエコシステムも、オープンなエコシステムも、
本質的に生き残る組織は変わらないという事です。


ただし、オープンなエコシステムの方が自由競争の要素が強いので、
新興企業のチャンスは増えますね。


その分、エコシステムの環境が厳しくなるので、
国内で戦うという根本の考えをどれだけ捨てられるか?


非常に重要なターニングポイントのような気がします。