雨の調べに
今日の雨の調べに
何を思いましょう
あの頃と変わらぬ風の音
あの日叩く雨音に気が付いて
少し髪を濡らしたあなたは
軒先の水溜まりに目をやって
何か言おうと失敗した
側に寄った私に一度だけ目をやって
歩き出すのはもう遠くへ行くかのようで
立ち尽くす私は
ただもの憂げにいたけれど
それは一人と一人じゃ当たり前の事だから
旅立つ最後は綺麗にしたくて
傷つかぬ様
声すらかけずに部屋に戻った
思い返すいつの日も過ちじゃなかったけど
人一人の孤独も受けきれはしなかった
それは私の弱さじゃなくて
あなたの弱さでもないけど
全て隠さず言葉にしていれば
耐え忍ぶことは綺麗じゃないね
知り尽くそうと許し合えば
もう二人を重ね合わせはしないけど
せめてあれこれを意識して
わずかな意味にしておきたくて
だから今さらだけど私に心を言わせて下さい
飾らないありがとうとただ心を言わせて下さい