はらはらと舞う雪が景色を染める
三月にはめずらしい景色
それは僕がいくら望んでも
いずれは水に溶けて流れる
人はよく積もる雪を冬にかけては
悲しい歌を口ずさむけれど
それさえもいずれは消えてなくなっていく
嬉しい事に比べ痛みはいつも嫌われるけれど
僕自身でいるためには大切な事だから
今日の景色の色を留めておきたい
声にならぬほど見とれた後で
少し積もった雪を握って
今肩を濡らし刻むように足跡をつける
行き交う人は何を見るのだろう
ラジオごしにこの空の先を聞き
きっとこの雪が最後だろうと
惜しんでは泣いていたのは
やって来る春にまだ置いて行かれそうだから
こうして空を見つめる日さえも
ただの小さな思い出になるとしたら
その日々に写るのはどれほど違う僕
時が経てば同じではいられないのは
街も人もごく自然な事だけど
もう少し緩やかに流れる様に
新たな僕を探していたい
きっとわがままな子どもなんだろうけど
それは今日の心のまま全てなんだよ