穏やかなこずえ揺れるいつの日も
ささやくようにどこからか春風が
前髪をなびかせていく
いつかの夢のふちでまどろんでいる私に
幼さの優しさと痛みがまた目を塞ぐ
零れ落ちたあれこれを探しては
黄昏が迫り来ることに少しうつむいては
明日見つける花は甘く優しげに揺れました
でもそれは失くした私ではないから
綺麗にみえても意味はなくて
両手で覆う目元にまたひとつ隠しました
前を向く言葉が溢れてこの街はひどく残酷だから
人影に何を語りましょう
降り続く雨音に流された気がしては
何気なく外に誘われていきましたから
帰る場所さえも分からずに
振り返るだけ
今だけはそれぐらい許されて
この頃は夢を忘れがちな目覚めの時に
まっさらなひとりがまだいます
いくつもさようならを分かちましたから
寂しげに泣いたのは私だけじゃなく
あなたもきっとそうなんでしょう
生きることに臆病になったのは
涙を大切な時にこらえたから
それなら今日の日は素直に泣かせてください
明日の日はもうすぐにやって来ますから
今だけに分かりきって甘えていたいのです
穏やかなこずえ揺れるこんな日は