グラスに差した色のない花ほど
風に騒いで
花びらの欠片空に舞いました
窓の外の真冬の桜並木は
どこかうつ向いて
季節を彩る時を待てず
言葉をかけても遠くへ行くのでしょう

もう会えないあの子の様に
記憶は散り際に咲いて
すり替えられた輝きにすがり
孤独を確かめた日々の中
何を手にする事も一人きりなら花は咲かない
隣の誰かの言葉は
心あらずの今日の日に揺れていました

夕暮れ時に子供が蹴った
石ころ明日に逃げて
寂しさだけがつれない景色になりました
闇夜の中に何か探せば
指先にほら明日が触れて
時に追いたてられるままに
また一つ居場所を失くしたのです

呼ばれて来た日の裏路地の先に
声にならない声を聞きます
留まる事で迷う旅先の様に
歳月はすり抜けていき
時を忘れた頃に驚いてはみせる
花が散るのは定めですから
せめてできる限りの永久を願いませんか