来たの
あなたはまるで着飾らぬ姿で
午後二時の雨の日曜日
それはいつでも突然のデート
街に出るとあなたは
私のささやかなウィンドーショッピング
つまらなそうに手を引いて
公園への道を駆けて行きました
あなたは傘を並べて相合い傘じゃないなんて
何気なしに言った後
子供みたいに
水溜まり跳ねて楽しそうにしました
それがちょっと嫌だった私は
自分が少し大人になってしまった気がして
悲しくもなりました
そんな私にあなたは気がつきましたか

スボンにはねた水も気にしないまま
あなたは噴水の前のベンチに腰掛けて
雨降りの日には似合わないねって言いました
噴水の事かなって私が訊くのに
今日の日の僕らだよとつぶやいてから
少ししんみりもしたかった私の前で
傘を閉じて濡れて帰ろうよって言うのです
黙って歩く家への道は
いつにも増してアスファルトが
雨を弾くのがはっきり見えました
やがて雨雲を見つめたまま
顔一杯雨粒で濡らし
ごめんねって言ったのが
小さく聞こえてきたので
それが生きていくあなたの本当の声だと
まだ若い私でも気付きました