失業者の覚え書き -6ページ目

失業者の覚え書き

廃人に成り下がるであろう自分への戒めとして記す。
後に、今の自分の行いを忘れてしまわぬよう。

また今日も不毛な一日を過ごしている。

ナントナク無駄にダラダラと一日を消化しようとしている。

そもそも私は何故会社を辞めたのだろうか。


理由は様々あった。

先ず、仕事の業務内容。
本来の私の専門は、システム開発であった。流石にこの歳である以上、開発者どっぷりは厳しい。従って、基本は調整、管理業務が主である。
だが、ここ数年前からから私の置かれた立場が変わった。
ハード機器の保守、サポートとなった。
畑違いな業務に加えて、畑違いな上司がそれを仕切る。無理な要求が続く。
元々私はあまりストレスをため込む質ではないのだが、少し疲れて来たようだ。
何故か、常に軽い立ち眩みの様な状態が続いた。
朝が異常なほど起きれなくなった。
まあ、これはある程度は元々の課題ではあったが。
そして、あるプロジェクトの終了である。長年私が携わっていたプロジェクトが終了した。
私自身、そのプロジェクトにはかなりの情熱を注いできた。
会社の方針では仕方がない。

また、別の話ではあるが、やはり田舎に帰るべきではないかと、悩んでいた。
あの、悩ましい親ではあるが、それでも今なを夫婦二人きりで田舎に暮らしている。
もちろん既に引退している年齢ではあるが。
やはり少し気にはなる。
母親の執拗なる圧力も、以前より激しく感じ始めた。
気持ちが解らない訳ではない。
年寄り二人で寂しいのであろう。

そして、腐れ縁の帰郷。
東京に共に夢を抱いて、上京して来た戦友のリタイアである。
彼とは今でこそ年に一度か二度会う程度で、さほど交流深い訳ではなかった。
が、しかし何故か、彼が田舎に戻る事で、心に穴が空いたようであった。
やはり心のどこかで共有間が深かったのであろう。

全てが重なり、何れかがキッカケと言うものではなくナントナク全てから離れたい思いに蝕まれた。

そのナントナクの理由により私は今、失業者となった。
我ながら掴み所がない。