間違った暗黙知から脱却しなければなりません。 「日本は輸出依存国である」という
青山繁晴さまによると、現在、欧州で「アベノミクス」に対する注目が集まっているようでございます
(これほど欧州人の口に日本の首相の名前{アベ(安倍)}がのぼったことは、初めてではないか、とのことでございます。
理由は、アベノミクスが彼らの問題をも解決するのではないかという、「薄暗い希望」が感じ取れるためでしょう。
もっとも、ギリシャやスペインがアベノミクスを単体で実施するには、ユーロからの離脱が必要になります。
アベノミクスの神髄は、
「デフレ期には中央銀行の独立性を弱め、事実上の財政ファイナンスが実施されてもも構わない」
というものです。中央銀行の独立どころか、中央銀行の機能をECBに委譲してしまっているユーロ諸国は、
アベノミクスを一国で実施することはできません。とはいえ、ユーロ全体で実施するとはいっても、
各国の財政主権がバラバラですので、無理があります。
というわけで、わたくしはアベノミクスの成功こそが、
ギリシャのユーロ離脱の最終的な引き金になるのではないかと考えているわけです。
さて、日本国民の方ですが、アベノミクスを成功させ、自分たちの豊かさを「取り戻す」ためには、
下記の間違った暗黙知から脱却しなければなりません。
「日本は輸出依存国である」
「国の借金で日本は破綻する」
「日本の公共事業、公共投資は多すぎる」
「公共投資で景気回復しても、一時的なものだ。続けられない」
「日銀が国債を買い取る財政ファイナンスは『悪』である」
「日銀が日本国債を買い取ると、ハイパーインフレーション(インフレ率13000%)になる」
「中央銀行は独立していなければならない」
特に、今後の日本で反アベノミクス派が多用してきそうなのが、以下の二つになります。
「公共投資で景気回復しても、一時的なものだ。続けられない」
「日銀が国債を買い取る財政ファイナンスは『悪』である」
【主要国の公的固定資本形成の推移(1996年=100)】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_40.html#Syuyo
現在の世界主要国は、上記の通り公共投資拡大を続けているわけですが、この種の現実を無視して、
「公共投資で確かに景気回復するかも知れないが、一時的なものだ。続けられない」
と、もっともらしい言説で公共投資拡大路線を否定しようとする評論家が増えてくるでしょう。
とはいえ、残念なことに自然災害大国である日本の公共投資が「十分な水準」に達するまでは、相当長くかかります。
現在の欧米主要国が公共投資を拡大しているのは、
60年代に建設したインフラがメンテナンス時期を迎えているためです。メンテナンスが一通り完了すれば、
公共投資は減るかも知れません。
それに対し、日本の場合は「常に」自然災害という危機を目前にしているわけで、
公共投資を継続的に減らしても構わない時期は、相当先になるでしょう。
何しろ、例えインフレ率と長期金利が高くなっても、国土強靭化や防災・減災の公共投資は続けなければならないためです。
無論、その場合は財源が「国債」から「税収」に変わります。
また、国内の供給能力不足を加速しないためにも、公共投資を抑制しなければならないかも知れません。
財源や投資規模は、当然ながらインフレ期とデフレ期では変わってきます。
とはいえ、大元の「国土的条件」である「我が国は世界屈指の自然災害大国」は不変なのです。残念ながら。
さて、次の問題である「財政ファイナンス」ですが、
そもそもなぜ、財政ファイナンス(公共投資や減税の財源を日銀の国債買取に求める)がダメなのでしょうか。
無論、インフレ率が上昇するためです。
ということは、デフレに苦しむ日本にとって、財政ファイナンスはむしろ望ましいソリューションということになります。
などと書くと、
「財政ファイナンスだと金融関係者に受け止められたら、国債が叩き売られ、国債金利が急騰する!」
などと言ってくる人がいますが、ちょっと待ってください。
「財政ファイナンスだ! 国債を売却しろ!」
とやった金融機関は、国債売却で手にした「日本円」をどうするのですか? タンス預金でもするのですか?
無論、日本円を民間企業が積極的に借りてくれるなら、そちらに貸し出せばいいのです。
すなわち、デフレ脱却でめでたし、めでたし、でございます。
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2013/01/21 12:25:14