「 看 板 」 | onagawa factory(小さな復興プロジェクト)

onagawa factory(小さな復興プロジェクト)

宮城県牡鹿郡女川町において、モノづくりを通して震災復興を目指した「小さな復興プロジェクト」は今、
新たな女川町の魅力を創りだす企業「onagawa factory」としてさらに素敵な街づくりに貢献していきます!

プロジェクトリーダー工藤です。


9月2日のブログへの書き込みに「そろそろ看板を作ったほうが良いのでは・・・」というコメントがありました。


いつも応援コメントしてくださる「じゅんじゅん」さん。


みてください!!! 


じゃ~ん! 看板です!


小さな復興プロジェクト

と言っても、仮の看板で、サンドウィッチマンが来る直前に急いで5分で作りました。


本番はもう少し大きい看板になる予定です。


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何も無いところから、手探りで始めたこのプロジェクトですが多くの方々に支えられて、もう少しで5ヶ月経とうとしています。

今では、製作スタッフが16名。プロジェクトスタッフが3名。その他にも協力的なサポーターが沢山います。


こちらも9月2日のブログへのコメントを頂いていた「onagawa fish を購入するとどのように女川の方の役に立てるのでしょうか?」という質問ですが、onagawa fish の代金のうち、材料費や消耗品(工具)などの経費を差し引いた残りが制作費として女川の方々へ渡ります。

そして義援金と違って、支援する方も、誰に支援したのかが明確です。



避難所では、お金がかからなかった部分も、仮設住宅に移ると食費や光熱費が普通にかかってきます。

仕事場がほとんど無くなってしまった女川町ですから、仕事をしようと思うと女川を離れなければなりません。



昔話を少し・・・。

このプロジェクトを立ち上げた動機としては、女川の方が、女川にいて仕事ができないだろうかという思いでした。

私は普段は仙台で家具づくりを仕事としているので、その木工の仕事で未経験者でもできる商品を作れないだろうかと思って生まれたのが”魚の形をした木製キーホルダー”「onagawa fish 」です。


初めは避難所へ湯浅さんと飛び込みで、「このプロジェクトをやらせてください」とお願いに何度も行きましたが、避難所では認めてもらえませんでした。

「何でだ!」といつも思いましたが、おそらく避難所の全員の方々のバランスも取らなければならなかったのでしょう・・・。


そこで、初めから相談に乗ってくださったマリンパル女川の理事長さん「山田さん」から今の倉庫をお借りして今に至っています。

山田さんは本当に女川のためにとにかく動いてる方だなと感じます。

我々にも「この倉庫好きにしていいから!」と言ってくださる太っ腹ぶりです。

(別の意味でも太っ腹~・・・  スミマセン)


onagawa fish のご注文が、女川の製作スタッフの収入につながり、将来的には自立へとつながっていくと願っています。

こうして、少数ですがしっかりと震災から立ち上がって行った時が、ちいさな一つの復興だとも思います。

「小さな復興プロジェクト」

・被災者の「自立と復興」

・支援者の「支援の実感」

・被災者と支援者が「onagawa fish で繋がる」


これが「小さな復興プロジェクト」のテーマです。


だいぶ長くなったので今日はこの辺にしておきたいと思いますが・・・

まだまだ女川町の復興には膨大な時間と労力が必要です。

津波で被害を受けた建物もまだそのままの所も沢山あります。

そうこうしてるうちに、冬がやってきます。

3ヵ月後には雪もちらつく頃です。


やはり日本中のみんなでこの震災から立ち上がらなければ・・・。

女川だけじゃなく、福島も。岩手も。


まだまだ、日本という「身体」はナマ傷が癒えていません。

「痛い痛い」とうめいている毎日です。

自分の身体の痛みを、頭脳・中枢(霞ヶ関)はどう感じているのだろうか?

そして、どう治して行くのだろうか・・・?



被災地の方々の明日が今日よりも少しでも良くなりますように・・・。