あれから 4ヶ月 | onagawa factory(小さな復興プロジェクト)

onagawa factory(小さな復興プロジェクト)

宮城県牡鹿郡女川町において、モノづくりを通して震災復興を目指した「小さな復興プロジェクト」は今、
新たな女川町の魅力を創りだす企業「onagawa factory」としてさらに素敵な街づくりに貢献していきます!


小さな復興プロジェクト

プロジェクトリーダー 工藤です!


先日、私の両親が実家(青森県弘前市)からリンゴジュースを差し入れに届けてくれました。


最近の暑さの中、工房ではみんな黙々と汗と埃にまみれながら作業していますが、冷蔵庫で冷やされた100%のリンゴジュースは元気をくれるようです!


写真は「身長180cm以上の長身、元漁師、ザ・女川男児!のりさん」です。


「写真を撮るから」と僕がカメラを向けると、サッと飲んでるポーズ。

お味は?と聞くと 


「んまいです!」 と一言。


ん・???


「んまい」・・・?


女川弁と言うのがあるかどうか分かりませんが、

「うまい」と言うことですね (笑)


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さて、そんな冗談話も出来るようになって来ましたが、あれから4ヶ月経ですね・・・。


初めの頃は、女川町の方々に声すらかける事が出来ませんでした。

あまりにも、現状が悲惨でこんな事があって良いのか?と自分の思考回路も停止してしまうほどでした。


でも、少しずつですが、瓦礫の撤去も進み、状況は変化してきています。


工房の中でも、スタッフの表情には笑顔も増えてきたように感じます。


・・・ただ、本当の心の奥の傷や悲しみは測り知ることが出来ません。


自分の家族が亡くなったら・・・

自分の家が跡形もなく消えてしまったら・・・


悪夢であって欲しいと震災直後は何度も思いましたが、現実を受け止めざるをえない悔しさを抱えて4ヶ月経ちました。


でも、悔しさや悲しみを抱えながらも、工房に通う女川町のスタッフの皆さんは誰もが前向きです。

そう感じます。

自分の力で少しでも前に進んで行こうという意思が工房の中には充満しています。


小さな復興プロジェクトの活動も約3ヶ月経ち、今では女川町の方16人が登録して作業をしています。


これから先も経験したことのない復興への道を切り開いて行くことになりますが、みんなで力を合わせて少しずつ進んで行けたらと願います。