今回は、
前回と同じ引用文です。
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■引用文(一部、簡略化)
Many people are waiting for someone to come along and motivate them to be the kind of people they wish they could be.
■日本語訳
多くの人は、
誰かが現れ、
自分がこうありたかったと望む人物に
なるための動機付けを
してくれるのを待っています。
■英語学習上のポイント
“come along”のところ、
日本語訳として、
「現れ」としましたが、
あまり適当でなかったかもしれません。
“along”自体に、
「一緒に」という意味がありますので、
「一緒について来てくれ」の方が、
ベターなようですね。
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さて、
“come along”と直接関連しませんが、
言葉の響きが似ていることもあり、
“come across”を思い出しました。
ビジネスメールを書く際に
重宝する表現の一つですので、
ついでに、覚えてしまいましょう。
“come across”は、
主に、他動詞のように使われるのですが、
大きく次の2つの意味があります。
1)「~を横切る」、
2)「~に出くわす」/「~に(偶然)出会う」
ピンと来るのは、1)の方ですが、
ビジネスシーンで役立つのは、
どちらかと言うと、2)の意味の場合です。
例1)
I’ve not come across any customer having such a request.
(そのような要望を口にする
お客さんに出会ったことがない。)
例2)
It often occurs that some other engineers later come across the same problem.
(後になって、
別の技術者が同じ問題に遭遇することは、
良くあることだ。)
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■編集後記
パリで、
地球温暖化対策を話し合う、
COP21という会議が行われています。
TVのニュースを見ていたら、
合意文書を練る作業の中で、
規制値や目標値を
“shall”を使って表現するのか、
“should”にすべきなのかという
綱引きもあるようです。
同じような議論は、
「ISO9001」などの国際規格を
決めるときにもあります。
こうした状況では、
「“shall”の方が、“should”よりも強い」
と覚えておくと良いと思います。
規格の場合であれば、
日本語訳としては、
“shall” ⇒ 「要求事項」、
“should” ⇒ 「推奨事項」
を当てることが多いです。