#165 “shall”と“should” | 東大を目指す英語

東大を目指す英語

日常を英語の勉強の糧にする

今回は、

前回と同じ引用文です。

 

 

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■引用文(一部、簡略化)

 

Many people are waiting for someone to come along and motivate them to be the kind of people they wish they could be.

 

 

■日本語訳

 

多くの人は、

誰かが現れ、

自分がこうありたかったと望む人物に

なるための動機付けを

してくれるのを待っています。

 

 

■英語学習上のポイント

 

“come along”のところ、

日本語訳として、

「現れ」としましたが、

あまり適当でなかったかもしれません。

 

“along”自体に、

「一緒に」という意味がありますので、

「一緒について来てくれ」の方が、

ベターなようですね。

 

 

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さて、

“come along”と直接関連しませんが、

言葉の響きが似ていることもあり、

“come across”を思い出しました。

 

ビジネスメールを書く際に

重宝する表現の一つですので、

ついでに、覚えてしまいましょう。

 

“come across”は、

主に、他動詞のように使われるのですが、

大きく次の2つの意味があります。

 

1)「~を横切る」、

2)「~に出くわす」/「~に(偶然)出会う」

 

 

ピンと来るのは、1)の方ですが、

ビジネスシーンで役立つのは、

どちらかと言うと、2)の意味の場合です。

 

 

例1)

I’ve not come across any customer having such a request.

(そのような要望を口にする

お客さんに出会ったことがない。)

 

例2)

It often occurs that some other engineers later come across the same problem.

(後になって、

別の技術者が同じ問題に遭遇することは、

良くあることだ。)

 

 

 

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■編集後記

 

パリで、

地球温暖化対策を話し合う、

COP21という会議が行われています。

 

TVのニュースを見ていたら、

合意文書を練る作業の中で、

規制値や目標値を

“shall”を使って表現するのか、

“should”にすべきなのかという

綱引きもあるようです。

 

同じような議論は、

「ISO9001」などの国際規格を

決めるときにもあります。

 

こうした状況では、

「“shall”の方が、“should”よりも強い」

と覚えておくと良いと思います。

 

 

規格の場合であれば、

日本語訳としては、

“shall” ⇒ 「要求事項」、

“should” ⇒ 「推奨事項」

を当てることが多いです。