#137 compound effect | 東大を目指す英語

東大を目指す英語

日常を英語の勉強の糧にする

今回は、

前回と同じ引用文を使います。

 

 

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■引用文

 

The more you learn, the more you can learn.   

 

 

■日本語訳

 

学べば学ぶほど、

より多く学べるようになる。

 

 

■解説

 

前回述べたように、

英語としてはシンプルですが、

意味するところは深いです。

 

恐らく、

Brian Tracyはこの文で、

「学習の効果は、

金利と同じように、

複利で効いてくる・・・」

と言いたかったのだと思います。

 

もう少し詳しく説明すると・・・、

 

仮に、今の知識レベルが100として、

1年間の学習で10%向上するならば、

来年には110になります。

(増加分は、10。)

 

では、その努力を続けたとすると、

次の1年では、どの位になるでしょうか。

 

何を起点と考えるかで、答えが変わってきます。

つまり、

次の1年(2年目)の起点は、

100なのか、110なのか?

 

恐らく、2年目は、

110が起点になって、

10%向上することになるのでしょう。

(増加分は、11。)

 

“10”と“11”では、

大差ないように見えますが、

その後もこれが継続すると、

増加分はどんどん加速していきます。

 

つまり、

学習すればするほど、

起点というかベースが大きくなるので、

次に学習できる量が加速します。

 

このような複利効果を

“compound effect”と言うのですが、

長い間には、

人の直感を欺くような

劇的な結果を招くことがあります。

 

このことを教える逸話は、

世界各地にあります。

日本では、

秀吉と曽呂利新左衛門の話が有名です。

 

http://www2s.biglobe.ne.jp/~matuteru/suumon/mondai02.htm

 

 

 

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■編集後記

 

仕事で英語を使っていると、

海外の人から、

自分が関わっていないことについて

質問を受けたりすることがあります。

 

その場合、

うっかり、辞書で

「適任でない」などと調べると、

“ill-qualified”等が出てきます。

 

これだと、

「必要な資格を取得していない」という

ニュアンスなので、変ですね。

 

 

そのような場合は、

“not in a position to ~”

(~をする立場にない)

を使います。

 

例文)

 

I’m afraid I’m not in a position to answer your question.

(あいにく、お答えする立場にはありません。)

 

 

例文の続き)

 

その際、

適任者を知っているのであれば、

返答メールに、

次のような文を入れることも出来ます。

 

Let me refer you to Mr. Nakamura, who is on the CC list.

(中村さんをご紹介しましょう。

彼をCCに入れておきました。)

 

この場合、

適任である中村さんにCCを入れて

返信する状況を想定しました。