パイロットシーズン到来 | ハリウッド映画音楽業界の歩き方

パイロットシーズン到来

今ハリウッドはテレビパイロットシーズンの真っ盛り。

今後しばらくは「ハリウッド映画音楽業界の歩き方特別編」として「ハリウッドテレビ音楽業界の歩き方」をご紹介しようかと思います。

まず、パイロットとは何ぞや?ってことなんですが、シンプルに説明すると連続ドラマ(「24」,「ER:救急救命室」,「X-Files」, 「セックス・アンド・ザ・シティ」など)の制作を始める前に、まず1話だけ作って視聴者の反応をみる「お試し版」のことです。ここで取り上げるのは連続ドラマのパイロットだけで、リアリティショーは取り上げません。

テレビ業界を大きく2つに分けると、「ネットワーク」と「ケーブル」に別れます。ネットワークとはNBCCBS, ABC, FOXの4社でビッグフォーと呼ばれます。日本でいうところのキー局で、日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビにあたります。一方ケーブルはHBO, Showtime, SyFy(旧名Sci-Fi), USA, A&Eのなどの有料チャンネル局のことです。

ネットワーク、ケーブルの各局は、必ず連続テレビドラマを持っています。目的は、人気番組で観客をそのチャンネルに呼び寄せることです。人気番組は前年より引き続き継続しますが、視聴率の低い番組は落とされます。入れ替え用の新しいテレビドラマを作るにあたり、パイロット版を作って、視聴者の反応を観察し、必要に応じて脚本やキャストに手を入れ直して、ヒット連載を生む確立を高めるわけです。