今年もあと僅かになりました。
何とか無事に新しい年を迎えられそうです。

来週はX'masイヴ。
小さな頃は、お正月よりX'masのほうが断然楽しみでした。
ツリーを飾ったり、サンタさんからプレゼントをもらったり、教会で小さなパーティがあったり。

今でこそケーキはいつでも食べられますが、私の小さな頃は年に数回あるかどうか。
X'masに食べるバタークリームのデコレーションケーキは何よりの楽しみ。ケーキに飾られたバラの花やチョコレートを3歳年上の姉と取り合ったことも懐かしい想い出です。

この時期になると、讃美歌とともに実家でよく聴いていたビング クロスビーのクリスマスソングを思い出します。


先日、施設にいる母の面会に行ったときのこと。

「おかあさん、そろそろクリスマスだよ。この歌覚えている?」

YouTubeでビング クロスビーの「White Christmas」を流してみました。

「うんうん」と頷きながら「覚えているよ」と目で答える。
そして、少し涙ぐんでいるようにも見えました。
今年98歳になる母のそんな表情に、音の記憶はその時々の情景とともに、いくつになっても心の宝石箱に仕舞われているものなのだと、しみじみ感じたひと時でした。