「ねぇ、「信濃の国」って歌える?」
キッチンにいる私にむかってオットが聞く。
「もちろん‼️長野県民ならみんな歌えるよ」と大威張りで答える私。

「いまの子供たちも歌えるのかな?」
「たぶん、、、歌えると思う」
自信なく小さな声で答える。

「信濃の国」は長野県の県歌であり、6番まで歌えば長野県域の地理、歴史、文化が分かるようになっている。
日本で最も有名な県歌ともいわれているようだ。
私も、物心ついた頃には歌っていたような気がする。
オットに聞かれて改めて歌詞を読んでみると、なるほど「信濃の国」がどんな成り立ちをしてきたのかが理解できる良くできた歌である。

「ねえ、なんで「信濃の国」っていわれるか分かる?」
またまたオットから聞かれ
「ウーン、知らない」
と答える私。

「昔から科の木(シナノキ)が多く自生していたからみたいだよ」と教えてもらう。
「科野」から「信野」そして「信濃」へ変化。
国の漢字1文字+州という呼び方が日本で流行った時代があり、そこで信濃の国の「信」+「州」で信州と呼ばれるようになったそうだ。
いまでも「長野県」というより「信州」や「信濃」という言い方がしっくりとくる。

私は最近まで原村は「中信」だと思っていた。
これもオットに聞かれて確認してみたら原村は「南信」であることが分かった。
長野県は北信、東信、中信、南信の4地域に分けられている。
気象区分では北部、中部、南部とに分けられている。
原村は「南信」であり、気象区分では「中部」地方となる。
なんともややこしい。私が勘違いしたとしても無理からぬことではないかと自分を慰める。

オットのいくつもの???に付き合って、私も長野県について遅ればせながら知る機会が増えたこの頃。
知らないでいたことを”知る”楽しさを、オットのお陰で味わえている。