昨年末にアパートの大家とトラブルになったのですが（詳しくはこちら）
今年、シエナの中心部から少し離れたアパートに引っ越しました。
アパートには、既に二人の住人がいて、その一人が写真のイヴァーノです（英語圏だとアイヴァン？）。
キッチンや洗濯機の使い方を親切に教えてくれたナイスガイ。
イヴァーノはシチリアーノ（シチリア出身）。
ボディビルのインストラクターの資格を持ち、トラック運転手やカメリエーレ、ピザ職人、ペンキ職人等、様々な仕事をしてきましたが、現在無職で就活中。
イヴァーノによると
シエナは全国的にもリッチな県なので、仕事の機会が多い（※世界最古の銀行がシエナにあるのがその理由ですが、近年は経営難で貧乏になってきています）。
ミラノや北部はもっと仕事があるかもしれないが、北部出身者は南部を嫌う傾向があるので、行きたくない。
シチリアは住むには最高だけど仕事がない、とのこと。
イヴァーノ「南は仕事がないんだよ。特に夏は、朝から暑いからね。考えてみてくれ。冷房もない中、暑くて仕事ができるか？女の子は皆、すぐ近くの浜辺でセミヌードで日焼けしてるんだぞ（イタリア人は日焼け大好き）。だから皆、仕事はしない。海に行くんだよ」
えーとｗｗｗ
そう言われても( ﾟдﾟ)
ある土曜日、仕事を終えて帰宅すると
ペンキ職人の仕事が決まったから、近日中に引っ越すとのこと。
お祝いに飲みに行こうか、と提案するも、イヴァーノは筋肉の為に酒を飲まない。
イヴァーノ「ボウリングは好きか？」
何故、いきなりボウリング？
と、思ったものの“イヴァーノはボウリングがしたいんだな”と思い、彼の提案に乗ることに。
しかし、シエナにボウリング場はありません。
シエナから車で30分の距離にある街ポッジボンシに向かいました。
イヴァーノの車でGo！
なんだかんだ道に迷ってやっと到着ｗ
って、土曜日の夜なのに誰もいないってどういうこと！？
週末なのにこの閑散ぶりはｗｗｗ大丈夫なのか？
ボウリングシューズを借りると、使い捨ての靴下が付いてきました。
地方のボウリング場ならでは
久しぶりのボウリング。
僕はまぁ、そこそこの調子だったんですが
イヴァーノの投球スタイルが、ピンが設置されるや否やボウルを力任せに投げるというものでして。
ピンに当たれば豪快に倒れるものの、ガーターも多いという。
じっくりピンを狙って投げるのは、彼の性格に合わないのかな。
２ゲームやりましたが、どちらも僕が勝ちました。
ボウリング場には日本でおなじみのゲームも置いてありました。
メタルスラッグ２とパズルボブルが並ぶ
せっかくなのでレースゲーム（写真右）で対戦したんですけど、そりゃこっちはゲーム先進国の日本で育ってますから、僕の完勝という結果に（こういうところ、僕は手を抜かないのです！）。
まずい、イヴァーノのお祝いで来ているのに(;´Д`)
でも、良かった。ゲームコーナーにはパンチングマシーンもありました。
パンチングマシーン対決では、イヴァーノのボディビル・パワーで圧勝でした。
最後にジュースで乾杯、楽しい週末の夜でした。
数日後、仕事から帰宅するとイヴァーノの部屋の荷物はキレイになくなっていました。
さらに後日
大家がアパートにやってきました。
大家「イヴァーノは本当にシチリアーノだな。連絡もせず家賃も払わず出ていきやがった！」