『T2 トレインスポッティング』感想 | カプチーノを飲みながら

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90年代に大ヒットした英映画『トレインスポッティング』の続編

『T2 トレインスポッティング』を観てきました(2月の出来事だけど)。

映画館内はほぼ満席で、20代前半の若者が多かったです。男女比は半々くらい。

前作から20年以上が経過しているのに、こんなに若者が(特に女の子が)観に来ているのが新鮮でしたね。

 

予告編

あらすじ

スコットランド、エディンバラ。大金を持ち逃げし20 年ぶりにオランダからこの地に舞い戻ってきたマーク・レントン(ユアン・マクレガー)。表向きはパブを経営しながら、売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)。家族に愛想を尽かされ、孤独に絶望しているスパッド(ユエン・ブレムナー)。刑務所に服役中のベグビー (ロバート・カーライル)。想像通り?モノ分かりの良い大人になれずに荒んだ人生を疾走する彼らの再会、そして彼らが選ぶ未来とはー。Filmarksより

 

 

※本作は続編なので、1作目を観ておくのは必須です。

 

観終わった直後の気持ちは

 

 

寂しいなぁ(゚Д゚)

 

まず、前作から21年が経過して、役者達もリアルに年取ったことに寂しさを感じた(そして僕も)

主演のユアン・マクレガーはここからハリウッドスターに。

ジョニー・リー・ミラー(右上)はアンジェリーナ・ジョリーの元夫

ダニー・ボイル監督も、今や英国を代表する監督ですし。

 

前作は、勢いのある映像と音楽が受けたのもありますけど

未来の見えない現実から逃避するダメな若者達の“若さ”が魅力だったんだと思います。

刹那的といえば良いんでしょうか。

 

その“若さ”がなくなったらどうか。

友人達はそれぞれ荒んだ生活を送っていますが、なんていうんですかね。

20年前だったら「バカだなぁ」と、笑えたのに、笑えないんですよね。

普通に犯罪者だしww

 

前作は

どんなに悲惨な生活でも

「まだここからやり直せるかもしれない。いや、やり直せるはずだ」

“未来”という曖昧だけど確かな希望が残っていました。

でも、本作にはそんな甘い希望はない。

寂しいけれど、過去を清算して、自分がやれることをやって歩いていくしかない(スパッドのエピソードには、ささやかな希望を感じました)

 

20年という月日の重みが強烈に迫ってくる映画でした。

 

 

 

 

せっかくなので前作のことも少し書いておくと、『トレインスポッティング』を観たのは、確か大学生の時。

20代の頃は自室の壁にこのポスターを飾ってました


一応、予告編。

不況のスコットランドに暮らすヘロイン中毒の若者達。

「スコットランドの若者の生活ってこんな悲惨なの?」って思いました(いや、これは映画だから実際は違うと思いますが)

当時の日本も就職氷河期だったので、自分を主人公に重ね合わせながら観始めたんですが、全然比べ物にならなかったですね。

っていうか、まずヘロイン中毒じゃないし。

 

全然違う世界の話ではあったんだけど、主人公の弱さには何となく共感できたなぁ。

現実からもがく姿だけじゃなく、そんなにすぐ人は変われないってことも描かれていたし。

麻薬中毒を始めとしたオシャレで汚い映像や音楽が話題でしたが、僕には全く別世界の話でありながら、日常の閉塞感や主人公の弱さが妙に共感した作品でした。

 

 

 

 

またDVDで見返してみようかな。

 

サントラも人気がありました。