『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』感想 | カプチーノを飲みながら

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待ちに待ったスター・ウォーズEP4の前日譚となるローグ・ワン!

公開から2日後、友人と観に行きました(3D、伊語吹替え版)。

公開週の週末ということもあって、満員でした。

 

大好きな映画をより楽しむ為に

普段は飲まないコーラとポップコーンも購入。こういうのは雰囲気作りが大事ですから。

 

予告編

あらすじ

帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。シネマトゥデイより

 

終盤にいけばいくほど楽しめた!

【伊語版の誤算】

本作は、主人公を始め新キャラクターばかりということで

混乱しないように、キャラクター名を事前にチェックしてから観に行ったわけですが・・・

 

失敗しましたw

 

伊語版はキャラの名前が微妙に違うのです(例:ゲイレン→ガレン、チアルート→キルト)

イタリアは、何故か分からないけど名前を変更することが多いのです(レイア姫もレイラなのです)

特に序盤は、これが誰の名前なのか、誰を指しているのか分からない状態。

それ以前に、専門用語も分からず話についていくのがやっと。

 

やっぱり日本語字幕で観たかったw(゚Д゚)

(完全に僕の伊語力のせいだけど)

 

あと

もう一つ、伊語版の不満を書いておくと

予告編にもあったこの台詞「ローグ・ワンだ」が・・・

ここ、仲間が結束してテンションが上がる場面

 

 

「ローグ・ウノだ」

 

になっていたことです。

そこは、ワンでいいだろと。タイトルがローグ・ワンなんだから!

 

 

 

 

(ここから先はネタバレを含む感想)

良かった点

・アジア人俳優が良かった!

チアルート(ドニー・イェン)とベイズ(チアン・ウェン)、この二人!

特に、イップマンのドニー・イェン師匠!

正直、一番活躍していたしキャラも立っていたんじゃないかな。

 

SWシリーズは、黒澤作品などの日本映画の影響を受けていたものの、これまで日本人俳優もアジア人俳優も起用されてきませんでした。正直、歯痒いを思いをしていました。

が、ついに陽の目を見ることができました。

アジア人俳優には、これからも頑張って欲しいです。

 

本作で悪役クレニックを演じたベン・メンデルソーンも、とても人間臭くて良かった。

悪役に魅力があると作品が引き立ちますね(ごめんなさい、ずっとメンデルスゾーンだと思ってました)

 

・後半の怒涛の展開

終盤の展開には痺れました!

EP4に繋がる多くのカメオ出演者と、ピーター・カッシングの登場には本当に驚いたし(最近のCG技術には驚くばかり)、レイア姫の台詞も決まってました(個人的には、はっきり見せずに横顔を映すくらいで良かったと思うけど)。そして、こんなにダース・ベイダーが怖く見えたのは本作が初めてです。
 

細かい不満点

・主人公ジンのキャラ

母親は帝国軍に殺され、父親は帝国軍に利用された挙句、反乱軍の爆撃で亡くなるという不幸を経験をするわりには、あまりジンに葛藤や感情を吐露する場面がなかったなぁと。

だって、父親が味方の爆撃で亡くなったら、反乱軍に不信感を持たないですか?

そこはあっさりスルーしてしまったので、主人公の心情が分かりにくかったです。

フェリシティ・ジョーンズは頑張っていたんじゃないでしょうか

ここからは勝手な脳内妄想ですが

ジンは父が帝国軍人であり(劇中で父親がクレニックと食事をする回想場面がある)、母が殺されたのも父のせいだと恨んでいて、父から届いたデス・スターの情報も帝国軍の罠だと思っている。反乱軍の爆撃で致命傷を負った父と再会したジンは、そこで真実と父の想いを知り涙。父はジンの腕の中で息を引き取る。そして、設計図奪還作戦へ。

というのはどうでしょう?(どうでしょうと言われてもw)

 

それから、ソウ・ゲレラを演じたフォレスト・ウィテカーの使い捨て感。

前半は台詞量が多めだったこともあって、僕には我慢の時間でした。

 

ギャレス・エドワーズ監督は

過去作でも思ったことですが、世界観のディテール表現やビジュアルは素晴らしいんだけど、人間ドラマを描くのが不得手なイメージがあります(本作の後半4割はトニー・ギルロイによる撮り直しらしい、無事に完成して良かった)

 

・ダースベイダーが別人に見えた

もっと出番が見たかったけど、僅かな時間で全てを持っていったから良し!という気持ちもある

旧三部作でベイダーを演じたデヴィッド・プラウズは本作には出なかったわけですが

彼のベイダーの歩き方は、ちょっと前傾姿勢で特徴的なんですよね。

でも、今回は明らかに中の人が違うってのがバレバレでしたね。

スーツアクターって難しい。

 

音楽

本作の音楽は、いつものジョン・ウィリアムズではなくマイケル・ジアッキーノでしたが、シリーズの音楽を引き継いだアレンジをしていてとても良かったです。

ジョン・ウィリアムズの楽曲イメージを引き継ぎつつ、更に独自色を出すというのは、すっごく難しいことなんじゃないかと思います。ただアレンジするわけじゃないですからね。

EP4の直前の物語ということで、EP4で用いられた旋律やテーマが多かった印象。

ただ、OPのファンファーレは期待していたので、冒頭はちょっと肩すかしでした。

ローグ・ワンの主題も短かったので、もっと長いテーマが聴きたかったのが正直なところ。

SWサーガに少し遠慮したのかな?

 

SWは思い入れのあるシリーズなので、つい文章がだらだらと長くなってしまいましたが

このシリーズが好きな人なら十分楽しめると思います。

 

 

 

追記

 

12月27日

スター・ウォーズシリーズでレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーが亡くなりました。

R.I.P,キャリー・フィッシャー

僕が『スター・ウォーズEP4』を初めて観たのは、多分小学校の低学年。

それまで“お姫様”といえば、白雪姫や人魚姫くらいのイメージしかなかったのですが

スター・ウォーズを観て“これがお姫様なのかぁ”と、思ったのです(アニメじゃなくて本物のお姫様とはこういうものなんだな、と。映画の持つ説得力があったのです)

僕にとっては、レイア姫がお姫様像の原形、アイコンなのです。

 

レイア姫、安らかに。May the force be with you.