『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』感想 | カプチーノを飲みながら

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イタリア度95%、正直90%、おもいやり90%設定のブログです。

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伊題は『Il Risveglio della Forza』

ついに公開しましたね!『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』!!

イタリアではなんと、日本より2日も早い16日にフライング公開ッ!! d882132b.jpg

『MMRマガジンミステリー調査班』より

ということで、初回上映鑑賞してきました。

聞くところによると、東京近郊では先行予約のチケットも入手困難だったようですが シエナはそんなに都会じゃないので先行予約とかないですからね。

当日券のみ。 シエナで良かった!!

早めに映画館メトロポリタンに行ってみたら、さすがにスター・ウォーズファンが並んでいました。

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仲良くなったフランチェスコ(左)とダミアーノ(右) ライトセーバーとダース・ベイダーのぬいぐるみを持参!

仲良く写っているけど、彼らも初対面同士なんだぜ!

初対面でもすぐに仲良くなれるところが、ファン!

何しろ、上映前だから熱く語れる要素が多過ぎる。

フランチェスコは初対面にも関わらずとってもいい奴で

 

フ「ポップコーン何が食べたい?おごるよ」

 

僕「ありがとう。でも(上映前で)気持ちがいっぱいで食べられない」

 

フ「はぁ(;゚Д゚)」

 

と、わけの分からない受け答えをしてしまったのでした。

ただ、初回上映は良いことばかりじゃなくて 上映中、数名の中学生(?)がずーっと話していてうるさかった。これはマイナスでした。

 

以下、ほぼネタバレなし感想。

『ジェダイの帰還(“復讐”改め)』から30数年ぶりの続編ということで

泣いた泣いた、泣きました。

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僕の気持ちを代弁する億泰。 『ジョジョの奇妙な冒険・第四部』より

ただ、伊語吹き替え版だったので、タイトルがバーン!と登場した時点でウルッとくるも すぐに流れてくるあらすじの伊語を理解するのに必死でした。 ここはやはり母国語が良かった!(当たり前だ)

感動してウルッとくる→伊語のセリフを追うために我に帰る、の繰り返しでした。

キャストでは レイ役のデイジー・リドリーがいい! Animeanime_22958_1.jpg

映画初主演とは思えないくらい堂々としていた それにしても彼女、誰かに似てると思うんだけど思い出せない・・・

今回の女性主役、近年の『トワイライト』や『ハンガー・ゲーム』シリーズの影響かなと思っていました。 両シリーズに共通するのは、女性主人公ということと、二人の男性から言い寄られるという点(おいおい)。

どちらの作品もティーンの女の子に大人気ということで 「女性ファン獲得を狙って女性主人公にしたんだろうなあ、ディズニーだし。硬派な作りだといいなあ」 と思っていたのですが、杞憂でした。

存在感が素晴らしい!!

華もあるし、芯の強さや純粋さ、時折見せる弱さもあり、完璧にハマり役。 スター・ウォーズの看板を背負うだけのことはあるというか。 レイの魅力が作品全体を引っ張っていると言っても過言ではないです。 レイが覚醒を見せる終盤にかけてのいくつかの場面はテンション上がりました!

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左からオスカー・アイザック、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ

というか、主役級のキャラは皆さんとっても良かったです。 あとはBB8!

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“ドロイドは足が遅い”という概念を覆したこのフォルム! とってもカワイイ!あざといくらいにカワイイ(褒めている)。 さすがディズニーといったところです(一応褒めている)。 これまでのドロイドと違って動きが速いので、登場人物達と同じテンションで動き回れるのが良いですね。 ネタバレなしで書いているので、ここからはテンションが上がった場面の写真を貼っておきますね。

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序盤のこのシークエンス

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ミレニアム・ファルコンはやはり上がる!

 

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ここ一番ウルッときた

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ここ、とても時代劇映画っぽいです 元々、雪が舞うこういう画を撮りたくてこの舞台を設定したとしか思えない

あと、写真は貼れませんが、終盤の重要な場面はギリシア悲劇っぽい展開でしたね。

本作のハリソン・フォードは名演でしたよ。 そうそう、チューバッカのあの場面には泣いたなあ(思わせぶりなセリフ)。

不安に思ったこと ストーリーは文句なし、重厚な親子の物語、継承の物語、としてとても堪能できました。 旧作ファンにとっては、これでもかというくらいにオマージュ、サービスもありました。

 

ただ、スター・ウォーズ世界の新たな創造・広がりという点では、それほどでもなかったかな、というのが正直なところで(それはもちろん『ジェダイの帰還』から30年後の話だからということと、敢えて『新たなる希望』をなぞった話にしているからかもしれませんが)。

改めて思ったのは 旧三部作(『新たなる希望』『帝国の逆襲』『ジェダイの復讐』)は偉大!! george-lucas-hasnt-watched-the-trailer-for-star-wars-the-force-awakens.jpg

ジョージ・ルーカス監督は偉大!!

ということと

旧三部作でスター・ウォーズの世界観(魅力)は全て描き切ってしまっているのでは?

未だかつてない新たな世界を目撃する、というワクワク感はもう訪れないのでは?

という不安。

個人的に、プリクエル(前日譚)三部作で一番面白かったのは最後の『シスの復讐』なんですけど

今思い返してみると、『シスの復讐』が面白かったのは旧三部作に話が繋がるからだったんじゃないだろうか。

今回の『フォースの覚醒』でも、個人的に泣けた場面というのは旧三部作のキャラが絡む場面や旧作へのオマージュが見られる場面、親子の継承の場面だったし。

 

そういう意味で考えると 旧三部作に繋がる『シスの復讐』と『フォースの覚醒』は面白さがある程度担保されているけど、旧三部作から離れれば離れるほど映画として難しくなるんじゃないかな?なんてことを思ってしまいました。

続編の監督は既に決まっていて Ⅷはライアン・ジョンソン監督(『ルーパー』) Ⅸがコリン・トレヴォロウ監督(『ジュラシック・ワールド』)。両方とも実績が少ない監督だけに正直不安です。

特に、次回作はより一層ハードルが上がるんじゃないか。いや、次回作こそがこの新シリーズの価値を決定づけると思います。

もっと大物監督でも良かったと思うのだけど。 などと思いながら、やっぱり続編への期待は高まる一方です。