今日は、長崎被ばく78年。

6日は、広島と、改めて被ばくの実相に迫る。

今、ウクライナと「台湾有事」を持ち出し軍事力強化と日米連携の更なる高まりを機運は後を絶たない。

朝日新聞の6日の天声人語は、丸木夫婦の「原爆の図」を取り上げていた。

被ばくの実相に迫った夫婦の力作。二日繰り返してはならぬの強い意志を感じる。

 

青年時代に毎年取り組まれていた平和友好祭典の惨禍で、原爆詩人の栗原貞子さんのお話を聞く機会があった。栗原さんの代表作である「生ましめんかな」は原子爆弾投下後の生死の狭間と誕生した命に託すものを感ずることができる力作との思いを持っていた。

その栗原さんが力強く語られたのは、「被ばくの実態は、その現実に直面しなければわからないと、思わないでください。繰り返してはならない現実があるのです。そして、皆さんは想像する力をお持ちでしょう。そのために一人一人が何をなさねばならないか、日々の現実の中で社会の流れの中で考え行動してください」と、今でも心に響く呼びかけでした。

栗原さんは、その後も日本がPKOに進むときにも力強く警鐘を鳴らす詩を発表されていたことも記憶にあります。

 

時あたかも、台湾訪問中の麻生太郎自民党副総裁は「台湾有事」を念頭に「戦う覚悟を」強調したと報道された。

やはり、今、改めて私たちの再び「新たな戦前」にさせないための「たたかう」覚悟が求められていると感ずる、ヒロシマ・ナガサキの日でした。青木文庫・「原爆の図」